一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

100字で済む話を1000字以上で書く

2024-08-09 23:41:44 | プライベート
私が持っているANAの株主優待券は、一部が11月30日まで有効である。あれは今年の5月17日、届きたての優待券を手に、駅前の金券ショップに売りに行ったのだが、11月30日まで有効のそれが900円、来年5月31日まで有効のそれが1,000円と言われた。以前売ったときは1枚2,500円前後だったから、相当な「暴落」である。私はショックを受け、売るのを見合わせたのだった。
その後、辛抱強く売値の回復を待ったが、一向に回復しない。気が付けば、最も株主優待券の需要があるであろうお盆が迫ってきて、もう買い値に関係なく、売るしかなくなってきた。
8日は一日ヒマだったので、いよいよ売りに行こうとしたが、肝心の優待券が見当たらない。ここに置いてある、というところにないから、呆然としてしまった。
家中のどこを探してもなく、「また始まった」と苦笑しつつもリュックサックを探ると、そこに優待券があった。
ここに入れてあったのなら、麹町の金券ショップにたまたま寄ったとき、売ることもできたわけだ。ちなみに麹町の買い値は、ウチのところより高かった。こうやって私は、チャンスを逃すのである。
駅前の金券ショップに行くと、「都合により9月30日まで休業します」の貼り紙があった。脇に従業員らしき人がいたが、私はあまりのタイミングの悪さに、「だろうね」と笑うしかなかった。
仕方ないからその足で上野に向かう(交通費は関係ない)。上野の金券ショップでは、それぞれ1,200円と1,400円で売られていた。となれば買い値も1,000円を切っているはずで、これじゃあ売る気がしない。
こうなったら意地なので御徒町の金券ショップまで歩いていくと、そこは買い値を「800円」と掲げていた。
買い値を知らせてくれているのは良心的だが、あまりにも安すぎる。私は再び上野のそこに戻り、11月30日まで有効の買い値を聞いてみた。すると「700円」という返事である。これなら御徒町のほうが100円高い。私は再び御徒町に向かうことにした。まったくいい歳して、何をやっているのか。
その前に、「みはし」であんみつを買う。3つで1,440円である。まったく買う予定はなかったのだが、どうせならきょうおカネになる分を、何かに遣っちゃおうと思ったのだ。
そして御徒町へ行く道すがら考える。確かに御徒町の買い値は800円だったが、あれは来年5月31日まで有効のものではないのか? とすれば、11月30日までのそれは、もうちょっと安いはず。それなら、上野で買っても同じことになるが……。
御徒町の窓口で買い値を聞くと、果たして11月30日までのは、1枚700円だった。
そうか、そうだよな。考えてみれば、同じエリアで、あからさまに買い値が変わるわけがないのだった。ここで2枚売って、1,400円の副収入である。この炎天下を1時間近くかけて、それ以上のカネを支出している。
自分の人生を表しているようだと思った。
コメント
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