一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

マンガ家・鳥山明氏、逝去

2024-03-08 23:35:25 | プライベート
マンガ家の鳥山明氏が、3月1日に亡くなっていたことが分かった。享年68歳。
鳥山氏は1955年4月5日、愛知県生まれ。1978年、「週刊少年ジャンプ」でデビュー。1980年に「Dr.スランプ」を連載開始。瞬く間にヒットし、人気マンガ家の仲間入りを果たした。
鳥山氏の画風は独特で、アメリカナイズというかデザインチックというか、いままでの日本人マンガ家にはない趣があった。鳥山氏の絵で個人的に感心したのは、キャラクターが驚いて大口を開けたとき、奥歯の1本1本を描写したことだ。奥歯はいままでのマンガでは、省略されていた。しかし鳥山氏以後、この描写が当たり前になっていく。
手塚治虫の静けさを表す「シーン」、川崎のぼるの歩行の跡を表す「土ぼこり」、水島新司の暑さを表現する「かげろう」に匹敵する発明といえる。
その後鳥山氏は「ドラゴンボール」を発表し、世界的なヒットとなった。
鳥山氏は以後、デザイン業務に軸足を移し、21世紀に入ってからはマンガの発表も少なくなったが、多忙は極めていたようだ。
鳥山氏の死因は「急性硬膜下血種」。身体を酷使したすえに発症しそうな病名で、ある種の戦死といえなくもない。さいとう・たかを、水島新司、藤子不二雄Ⓐのように80歳を過ぎても活躍したマンガ家もいるが、手塚治虫、石ノ森章太郎、藤子・F・不二雄はそれぞれ60歳、60歳、62歳で亡くなっている。つねに走り続けなければならないマンガ家は大変な職業といえる。
鳥山先生、長い間、お疲れ様でした。楽しい作品を、ありがとうございました。
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