一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2023年九州旅行・9

2024-02-04 19:39:57 | 旅行記・九州編
35分遅れということは、羽田空港着が22時45分から23時20分となる。モノレールの終電が何時だかは知らないが、まだ大丈夫だ。ただ、このあとももう少し飛行機は遅れるだろうから、思ったより余裕はない。
飛行機は21時50分に離陸した。飛行は極めて順調で、これなら新たな定刻に着陸すると思われた。
ところが飛行機がさらに微妙に遅れる。やがて羽田空港の灯が見えたが、我がスカイマーク026便はいつまでも着陸態勢に入らない。それどころか何度も旋回し、空港から遠ざかってしまった。
すると機長から、現在着陸の飛行機が渋滞していて、順番待ち、とのアナウンスが入った。
な、なんだよそれ!
時刻は刻々と過ぎていき、プラス20分も遅れている。これ、モノレールは大丈夫なのか?
イライラするのは、着陸したあとの公共交通機関の状況を、スッチーが案内してくれないことだ。まさか、飛行機を安全に着陸させることまでが仕事で、そこから先は知りません、ということなのだろうか。
飛行機がようやく着陸した。が、32分も遅れ、23時52分になった。
以前、スカイマークが大幅に遅れたことがあり、そのときは乗客に一律一万円が支給された。それで私(たち)はタクシーに乗れたのだが、今回そのアナウンスはなかった。
ちなみにこのときは御徒町までを所望したのに上野まで行かれ、9,600円を取られたのだった。
私は降機後、足早に出口に向かう。ところがそこは羽田空港の駐車場の前だった。いやいや、私は車なんか利用しないのだ。
モノレールの時刻表を見ると、23時44分が最終だった。しかし京急は0時10分の蒲田行きがある。時刻は23時59分である。だが空港はあっちこっちのシャッターが閉められはじめた。空港の営業終了ということである。
そういえば以前、方向別に大型バスを配車してくれたこともあった。でも、それもないようだ。
新宿行きの高速バスがあるようなのでチケットを買おうとすると、「もう満席ですよ」と誰かが言った。
これで万事休す。私のタクシー利用が決まった。
タクシー乗り場に行くと、長蛇の列ができていた。しかし私は、そこに並ぶよりない。これは東京や千葉方面だ。
私の前の女性2人組は千葉県在住のようで、タクシーで行くと25,000円くらいかかると話している。それなら都内のどこかのホテルで泊まったほうがいいかもしれないが、それは私も同じだ。ただ私は、楽天トラベルが使えないのがここでも響いている。カネに糸目をつけなければホテル利用でもいいが、数千円取られるくらいなら、帰宅して寝たほうがいい。
もう私の後ろには、長蛇の列ができていた。離れたところにJALの関係者がいたが、客がひけるのを見守っているだけだろう。
タクシーが2,3分ごとにゆるゆると来て、客を乗せていく。ひとり旅は何かと融通が利くことが多いが、天敵がタクシーである。仮に3人で乗れば料金は3分の1になるが、ひとりだと全額を負担しなければならない。
私の前の女性2人が乗る番になった。が、女性らは運転手と何やら話し込んで、全然出発しない。
……あのう、タクシーが来るまでさんざっぱら時間があったのに、あんたら何をしてたの? スマホでやるべきことはなかったの? ここで運転手と相談したって、結論は出ないだろう。
結局彼女らは、鹿児島中央駅みどりの窓口の女性と同類項だったというわけだ。
もう次のタクシーが来ていたが、私はこれに乗っていいのだろうか。すると、後方にいた老人が怒り出し、前のタクシーは少し先に移動した。
とりあえず私はタクシーに乗れた。運転手は白髪の細面のひとだった。私は上野駅までと言い、いやあ参りましたよ、と、おどけて言った。
だが運転手は返事なし。運転に集中したいのかもと思い、私もそれから言葉を挟まなかった。
タクシーが高速道路に乗る。これはやむを得ないが、その高速代を払うのは私なわけで、一言断りが欲しかった。日田彦山線BRTの運転手さんを見習ってもらいたい。
タクシーは快適に飛ばし、私は料金メーターを見たが、6,600円になっていた。もうこんな金額になっている!!
私は今回の旅で、JR、モノレール、飛行機、路線バス、新幹線、路面電車、フェリー、民間鉄道、BRT、第3セクター、地下鉄とさまざまな乗り物に乗ってきたが、最後の最後で、最悪の乗り物を利用することになってしまった。
タクシーは上野駅に近づいた。料金は9,800円を示している。ところが運転手は、これは配車だったので、一律料金が適用され、空港から台東区までは9,900円だと言った。
ああ、うん、それならそれでいい。ところが運転手がメーターのボタンを押すと、「10,440円」になった。何かが加算されたのだが、高速代だろうか。
ところが運転手は電卓を持ち出しごちゃごちゃやり、10,840円だか、10,860円だかと言った。最初は9,800円だったのに、どこまで上がるんだ?
怪訝に思いながらもカードを出すと、運転手はゴチャゴチャやったのち、「カードが使えませんで……。現金でいただけませんか」と言う。
そこで壱万円札1枚と五千円札1枚を出すと、4,200円のお釣りがきた。
……うん? この数十円は、おまけということ?
「レシートをください」
どうもこのタクシーが信用できず、私はそう言った。
運転手はレシートをくれたが、「10,440円」だった。しかも、クシャクシャにシワがあった。「……ねえ運転手さん、大丈夫? ホントはいくらなの? カードは使えねえし。私以前、この近くまでタクシーで来たことあるけど、9,600円でしたよ」
すると運転手は「分かりました、1000円面倒見ましょう」と、千円札を寄越した。
すると私は何を思ったか、さっきのお釣りの200円を運転手に返した。運転手はそれを固辞したが、私は渡す。つまり私は結局、1万円を払ったわけだった。
私は釈然としないまま降車し、そこから40分近くかけて、帰宅したのだった。
とにもかくにも私は、無駄な1万円を消費したのであった。

ところで、この運転手の言動はどういう意味があったのだろう。翌日、私はタクシー料金を調べてみた。
羽田空港から上野までは、深夜料金の2割増しと、特定料金で9,900円したのだろう。これはまあよい。
それに高速代が800円なのだが、深夜帯は2割引きになるので、640円である。なるほどこれなら、最初にメーターが示した9,800円に640円を足し、「10,440円」でよい。
ところが運転手は電卓をごちゃごちゃやった。これ、仮に運転手が高速料金も2割増しにしたとしよう。すると960円となり、特定料金の9,900円と足すと、10,860円となる。これは、最終的に請求された金額と同じである。
ところが運転手は、何かの拍子で10,440円のレシートを出力してしまった。これは使えないので、クシャクシャにした、ということではなかったか。
結果的に私は、540円を得した?わけだが、私が何も言わなかったら、320円前後を余計に取られていたかもしれないのだ。
まったく、最後の最後で、味の悪い結末となった。
コメント
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