日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

宮部みゆき著「刑事の子」

2014-05-10 | 読書
昨年夏以降読書量が少なくなった。
アレルギー疾患で目の調子が今一つ良くなく
疲れ易くなってしまった。

月に3~5冊を読破していたのが、今年になってまだ8冊
面白い本を読み出すと、止まらなくなり眼精疲労は進む。
面白くない本はイライラしてさらに眼精疲労一途

そんな中先月末に読んだ文庫
宮部みゆき著「刑事の子」光文社文庫プレミアム刊



1990年代に刊行された本を改題された。

13才の中学の男の子が主人公
親が夫婦別れし、刑事の父親と二人暮らし
城東の下町の1軒屋から転校先の中学に通いなれ
友達も出来、古風な家政婦さんが食事の面倒を見てくれる。

傍目から見ると不自由で可哀想な境遇だが
父親も本人も気に留める事なく淡々と過ごしていた。

近所の家に人殺しがあり、女性が家に入ったら出て来れない。
無責任な噂の真相を確かめるべく調べ出す中学生。

親戚の子らの姿を思い浮かべながら読み進むが
秀才肌ではないし、「めんどくせ~~」が口癖やら
外で歩いていても「早く帰ろ~~」と言い出すやら
主人公の子とは似ても似つかないので、
いつの間にか知らぬ子に没頭して読んだ。

親の仕事の邪魔をしない様にしつつ、深みにはまる中学生

あげくは犯人に見つかり、ガムテープで口を塞がれたのに
助けに入ったのはあの○○
人生経験は危機に役立つ!

スマホやネットや3Dプリンターは全く役に立たない世界
(3Dプリンタが個人所有できる今時に驚く)
手元、足元を見つめてコツコツ暮らして来た人の勝利。
さらに大昔の事が事件と関わり深いのだが・・

宮部みゆきファン、時代遅れを実感している人必見の一冊です。
コメント
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