日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

正午の茶事・お犬様づくし\0

2006-02-06 | 趣味・遊び
 昨日の寒い一日、「星岡」のお茶事だ。
ご亭主の還暦の祝いと、初釜のお目出度い一日だった。

門には青々と門松に千両のお飾り、
由緒ありそうな扉を見ると、小さなワンちゃんが左右1対。
玄関の前には洋犬がランタンをかざしてお出迎え。
中にはワンちゃんがアソコにもココにも・・・

今年の干支でご亭主の干支
これは60匹いるかも・・
縁側の角にはワンちゃんの楽隊
待合には一刀彫のお犬様の絵に「華」のお軸
(華には61の文字が隠されている由)
張子のワンちゃんや陶器のワンちゃんなどワンサカ
物好きが70まで数えるものの、途中で断念。

始めの懐石のお席は
丸々としたお犬様に「芻狗吠天明」のお軸
やなぎが青々としながらも早くも芽吹きが始まって
外の寒さと一転、春めいた気分。

お料理は何時も感心させられるが
驚かされたのは、ピンと立った胸びれと尻尾の尾頭付きの鯛
お刺し身ならよく見かけるが、粉をふって揚げてある。
中の切り身は外はサクサク、中はむっちり。
食べ終わるころには、
骨や尻尾が食べやすいように切り分けれ再度運び込まれる。
半東さんが「カルシュームですから」
ちょっと口が油っぽくなったところに
ナマスが続き、お口はサッパリ。

器のほとんどが「犬」の絵模様
「何で洋皿にお新香?」
お詰めの私が最後のお新香をとると、
「ミニチュアダックスフンド」が座っている。
ほとんどがこんな具合・・

お腹もいっぱい、足がきつくなり始めて
ココからが本番。
寒牡丹の鮮やかなお菓子をいただき中立ち。
「銅鑼」の音でまたお席へ。
お軸は外され、紅白の椿に大胆な梅の枝。
(ご亭主はお花の先生もされている)
お釜は鐶付きがそそり立っている「闘犬釜」
炉縁は見るからに目出度い「末広舟」の蒔絵
お水差しは今年のためにあつらえたお犬様のつまみ蓋付き

緊張のお濃茶が終り、続いてお薄。
出てくるは、でてくるは全部「お犬様」の絵柄のお茶わん
「これは原宿で買いました」
お抹茶茶碗というより、ご飯茶碗。
お棗はスカイブルーに金で書いた地球儀
換え棗は日の丸の赤。
相変わらずの楽しい「見立て」

「犬は100以上いますよ」
「お犬様づくし」の1日でした。
コメント
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