安倍首相の異常的国会審議光景と谷垣幹事長発言

2015-08-29 06:44:24 | 日記

安倍首相の異常的国会審議光景と谷垣幹事長発言

 

   谷垣自民党幹事長は「安倍再選の流れは強まった。このことは意味のあることだ。安定政権が大事だということである。来年夏の参議院選挙は、国民の日々の生活安定をめざす事であり、それは社会保障、景気など生活に密着したテーマが公約となるだろう」という意味のことを述べている。(毎日新聞・8月23日)

 現在、「安保法制関連法」が参議院において審議されている。衆議院で採決を強行した安倍首相は、同じ口で「良識の府である参議院における丁寧な審議」と述べた。しかし、あいも変わらぬ「はぐらかし答弁」に終始している。ヤジ問題も含め安倍首相は異常である。その一つに質問を聞く態度がある。目を閉じ「総理・耳が空いていますか」と詰問したくなる姿には、「良識の府」の最高責任者の姿勢は見えない。よく言われたことであるが「人の話は、目を開けて相手を見つめて聞きなさい」とそれが礼儀と教えられた。

 ある週刊誌が、首相の健康状態を記事にし、官邸から抗議をうけたということを記憶しているが、意見を異にし、その政治姿勢には怒りを持つ一人ではあるが、国の最高責任者である安倍首相には「健康であり続けることを望む心」は持っているつもりである。しかし再度述べたい。今の安倍首相からは「問答無用・長々論議はごめんだ。採決あるのみ」という姿しか見えない。「そんなに急いでどうするの、アメリカ議会で宣言したからですか」。あらためて「はじめから国民的論議の時間を持つ」との仕切り直し宣言をし、関連法案を取り下げ、責任をとってお辞めになるべきだろう。

 さて谷垣発言である。衆議院でもそうであったが、参議院においても何回審議が中断しただろうか。前後の回答の食い違い、例示の修正、そして後ろに控えている事務方官僚の進言、そのような光景を目にする国民は「理解できない、わからない」となって当然であろう。しかも8割に近い国民がそのように答えている法案である。安倍首相自身もそのことを認めている。にもかかわらず、早々の「安保法案成立後の政局」を語る谷垣幹事長の政治姿勢には強く異議を唱えたい。まさに国民無視ではないか。しかも、またぞろ「新々アベノミクス」で国民を誤魔化そうとしている。

 そして安倍再選である。それは安倍首相の任期は平成30年2016年9月末日となることを意味する。そのことは、来年夏の参議院選挙そして衆議院の任期満了選挙となれば平成30年2018年12月上旬までとなる。 総裁の三選は党則によって禁じられている。総裁任期と衆議院任期には3ケ月のずれがある。となれば安倍首相は、総裁任期中に衆議院解散に踏み切る公算が高くなる。そんなことを許してはおけない。

 今参議院の審議をめぐり、自民党は総裁選と参議院の審議時間100時間、そして60日ルールも合わせていかに負う傷を小さくして、安保法案の採決をはかるかをもくろんでいる。

 自・公与党に警告をしたい。「良識の府・参議院」を自負するなら、参議院の責任において採決をせよと。そして定数の過半数の議員は正々堂々と国民の審判を仰げと。いかに「新々アベノミクス」で誤魔化そうとしても、その「じもん」は、もはや通じないことを安保法制に賛成票を投じた党(候補者)を落とす運動をもって示したい。

 明日8月30日は「100万人統一行動」が全国的に展開される。東京集会の成功は勿論、各県における行動に参加することによってこの覚悟を示したいものである。

 

 

 


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