年間1ミリを超えないかと言えば、それを超える・我が家の選択

2014-09-25 19:22:11 | 日記

    年間1ミリを超えないかと言えば、それを超える・我が家の選択

  「模範解答は無い。あるのは『だから原発は再稼働してはならない』言うことである」と書いた。

  「仮置き場も決まらない。中間貯蔵施設の建設は困難だ。除染をしたゴミをどうしてくれる」

  これらの問答の背景には、放射能による汚染の不安を指し示す「線量」がある。いわゆる年間1ミリシーベルトの問題である。

  さて、我が家の除染は終了したと報告したがそれは正しくはない。除染を実施したのは雨どいと敷地内の雨水マス。そして屋外敷地の除染である。屋根・外壁、そして屋内は対象外である。

  3.11以降、家の中をせっせと掃除機を動かした。窓を拭き、フローリングのモップかけも度々行った。しかし、畳を取り換えたわけではなし、壁の張替をしたわけではない。

  そして、屋外除染後の「我が家の線量」は次の通りである。敷地内は0.265〜0.34マイクロシーベルト/年である。一番低いのは駐車場の0.16である。

  では、現在の屋内の線量はどうか。六つの部屋と台所であるが、一階は0.135〜0.159・二階は0.17〜0.195である。いずれも1メートルの高さの線量である。

  1ミリシーベルトを語るとき、空間線量0.23マイクロシーベルト/時の数値を用いるが、原則からすれば正しくはない。0.23 マイクロシーベルト/時という数値は除染の目標ではない。汚染状況重点調査地域を指定する際の基準となる数値である。線量をそこまで下げるため「国は除染を助成する」という基準である。

  同時に、年間追加被ばく線量1ミリシーベルトを0.23 マイクロシーベルト/時に換算する計算式は、ある特定の生活パターンでの推計した数値である。つまり、1日24時間を屋外8時間、屋内16時間とする生活パターンであり、屋内は(木造家屋)放射線遮蔽率40%を持って計算されている。さらに事故前の線量0.04マイクロシーベルト/時を差し引いた結果としての0.23ミリシーベルトである。しかも、政府が目標としているこの年間追加被ばく線量1ミリシーベルト(0.23マイクロシーベルト/時)を達成できるのは、数十年かかると(環境省平岡審議官)述べている。(環境省・平岡審議官)

  さらに、厳しくとらえれば0.12マイクロシーベルト/時以上の空間被ばく線量を受けることは、年間1ミリシーベルトを超えることを意味するとの受け止めもできる。「0.12マイクロシーベルト/時×24時間×365日÷1000=1.05ミリシーベルト/年」

  一方、0.23マイクロシーベル/時以上をもって、「そうであれば住民の健康リスクを極力低減させるために、自主避難・移住・そして、それができないなら保養推進、保養計画への援助、検診の充実などあらゆる取り組みをすべき数値」であるという提起がある。

  さて我が家の線量に戻る。厳しくとらえれば「住めない・住んではならない」ものとなるだろう。ではそれを受け入れるのかである。

  「ガン」をはじめとする、疾病の発症については定まった知見が無い。その上にたつなら、人間の免疫力・治癒力、そして排出力を大切にするという考え方もあって良いのではなかろうか。自らも広島で被ばくし、そして永年被爆者の治療にあたってきた「肥田俊太郎医師」の次の言葉を大切にしたいと思う。

  ①内部被曝は避けられないと腹を決める ②生まれ持った免疫力を保つ努力をする ③いちばん大事なのは早寝早起き ④毎日3回、規則正しく食事をする ⑤腸から栄養が吸収されるよう、よく噛んで食べる ⑥身体に悪いといわれている事はやらない ⑦あなたの命は世界でたったひとつの大事な命、自分を大切にして生きる。
  

  私は、我が家の線量を知ったうえで、この言葉を受け入れここに住み続けることを選択した。

 

 

 

 

 

 

 

 


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