公開中 燃やしてはならない「消せない火」を私たちは燃やしてしまった ・その27

2019-09-18 05:37:49 | 日記

2011年4月19日

   すべてを記憶し、記録に残したい

 

   今日は雨降りです。その中で濡れながら作業をしている皆さんを見ると胸が痛みます。作業者がこのことをどれほどの認識をしているかはわかりません。仮に知っていても、その仕事を職業としている限り休むわけにはいかないのも現実です。しかし、事業主の責任は無いのかとなります。事業主は従業員の安全と健康を守ることを「法」によって義務付けられています。例えば、業務の制限、保護具の整備と着用、年一回の健康診断の実施などなどです。(労働安全衛生規則)

 そうであれば、この時期、被ばく対策のために、防護合羽を用意し、着用させる。作業時間の制限などの配慮義務はあるべきでしょう。それが行われないということは事業主の責任と言うものです。そしてこのことはすでに述べたことでありますが、その無責任の最たるものは「世界の東電」です。

 線量計を携帯させないで、汚染現場の作業にあたらせたり、作業員の放射線管理手帳に線量の記載しなかったりということです。作業員の被爆線量は「法」により5年間で100ミリシーベルト、1年間で50ミリシーベルト内に抑えることが定められています。ところが今回の修復作業に当たっては特別枠として250ミリに上げられました。

 作業に携わった労働者の被爆線量記録を手帳に記入するのは、その積算数値を記録し、管理をするためです。そして「法」の制限数値を超えればその仕事から離れなければなません。それどころか別な原発現場でも働けない作業者が出てくることになります。忘れたのであればまだ許せます。しかし、この労働者の弱みを逆手にとって、管理者が手帳に記録しなかったのであればそれは犯罪行為です。

 現場の下請け作業員は、元請の東電社員から「心配するな、今回浴びた線量は手帳には載らないから」と言われたと言います。そのことが4月21日の記事〈毎日新聞〉により明るみに出ました。

 国会の論議もそうです。質問に立つ野党議員のほとんどが「首相の初動行動」などについてくどくどと、そして声高に詰問しています。私はテレビを見ていて「いつまでそのようなことを言い続けているのか。それよりも討論しなければならないことが山ほどあるだろう」がと叫んでいます。

 「浜岡原発」の建設は、まず完全に中断しなければなりません。最大の危険岩盤の上に存在しているからです。青森県の「大間」もそうです。何故、そのような討論に発展させられないのでしょうか。


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