気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

吾亦紅が咲いています。

2015-08-21 00:54:35 | 季節の花々
お盆前から吾亦紅(われもこう)が咲きだしました。
実のような丸い穂になった花が、
暗い赤紫色で、微妙な色合いがなんともいえません。
秋の十五夜のお月見でつかわれ、
薄(すすき)とともに欠かせないそうですが、
私にはお団子が・・・
今年の十五夜は9月27日で、まだまだ先ですね。
でも今年は閏で3回もあるんですって。

この特徴のある名前にはさまざまな説がありますが、
一番の説は「割れ帽額 (もこう)」が
変化したのではないかというものです。
漢字表記はこんなにもたくさんあります。
本来は「吾木香」と書いていたそうですが、
   【わが国(日本)の木香の意】

「吾亦紅」ははかない思いがこもっており、
秋の風情も漂っておりませんか。
・・神様が赤い花を呼び集めた時、この花を入れるのを
 忘れていて、花が自ら「吾もまた紅なり」と申し出たと・・
 いう逸話で広まったそうです。
 俳句や和歌で使われ、小林一茶は
 「吾亦紅 さし出て花の つもりかな」

「割木瓜」は、小花の形が、割れ目を入れた
  木瓜の模様に似ているからだそうで、
他に我吾紅、、我毛紅、我毛香、など、
別名もなんと酸赭、山棗参、黄瓜香、豬人參、血箭草、
馬軟棗、山紅棗根、地楡(ちゆ)とも

長月には使わせていただきます。

 

雪月花棗と洗い茶巾のお点前を冷水にて

2015-08-20 07:03:46 | お稽古
昨日のお稽古は、名残の夏ということで、
薄器は雪が恋しい今日この頃「雪月花棗」を選び、
洗い茶巾で、義山の水指に氷水を満たし冷水点てを。
   
オシロイバナも一緒に飾ってみました。
お花をされる方で、どうだったのでしょうか。
今までの、「瀧直下三千丈」の軸と槇との厳粛さから、
瀧の字が黒々とし、華やかさも出ておりませんか。

冷水点てですが、
調べてみますとすべてを冷水でする方法と
少量の湯で濃茶のように練った後、氷水で点てる方法とがあるようなので
今回は、御稽古なので、後の方法でしました。
残念な事に香りと苦みにかけ、たよりないお薄になりました。
何事も経験としてやってみましたが、
やはり暑い時も熱いお薄が一番でした。
冷水点ての後、もう一度いつもの美味しいお薄をいただきました。
 玄関

なお”雪月花(せつげっか)”で有名なお道具に
仁清作、御室焼 白濁釉輪花水指「雪月花」がありますね。
一度だけ湯木美術館にて拝見する機会がありました。

口端に輪花の装飾を施し、
口を小さく端に作ることにより、
残りの部分が三日月型にみえます。
そこに白濁釉が懸かることで、
銘の雪、月、花を連想させております。
さすが仁清、心にくいですね。
(茶道大辞典、淡交社、634頁)

お干菓子は、わり氷と関の戸にて

2015-08-19 09:07:40 | 主菓子とお干菓子
朝からの雨はやみましたが、雲が一面に、
雨も時おり降る予想。
立秋も過ぎ、ややだるい一日になりそうですが、
お盆をはさみ、久しぶりのお稽古。
まだまだ暑い日もありそうな天気予報が、
お干菓子は、三重亀山の深川屋の関の戸
金沢・村上製菓所のわり氷
 
主菓子は麩饅頭、笹で包まれております。
 
そして薄器は雪月花棗にて
最後の夏を楽しんでいただきましょう。
さあ、花器と炭等の準備をして、
お迎えすることに。

追記
*「関の戸」は通常、赤小豆のこし餡をぎゅうひ餅で包み、
 阿波特産の「和三盆」をまぶした、一口大の餅菓子で、
 鈴鹿山の姿にみたてておりますが、この緑色の関の戸は
 ミラノ万博出展作として、和三盆に欧米人に喜ばれる
 抹茶(伊勢茶:日本3位の生産量)を混ぜ込んでいます。
 私には、緑濃い、夏の鈴鹿山が目に浮かびますね。
*「わり氷」は淡く透きとおった色彩が繊細ですね。
 寒天の乾燥に六日間かける伝統製法だそうで、
 趣きあるかけらは、ひと粒ずつ、
 職人さんの手で割ってつくられており、
 そのためか、外はカリッと中はしっとりしています。

仏桑華にクロアゲハが

2015-08-18 13:05:22 | 季節の花々
クロアゲハが仏桑華(ブッソウゲ)を吸蜜しております。
先日訪れた沖縄(赤花と)ではあたりまえの風情ですが、
この赤い色が、なんとも南国ですよね。
でも花の名前が・・・

御存じのようにハイビスカスですね。
アオイ科フヨウ属を指すため、扶桑花との別名もあり、
1610年頃に薩摩藩主島津家久が琉球産ブッソウゲを
徳川家康に献じたのが最初の記録だそうです。
いまでは、園芸品種としてよく見られますね。
一日花ですので、とってもいいですよと教えていただき、

私も髪飾りにしてみましたが・・・、
ハワイでは、ハイビスカスの花を髪飾りにする時、
未婚者なら右側、既婚者は左側にさしますよ。

なおクロアゲハはベーツ擬態をして
ジャコウアゲハに似せるそうです。
なぜなら、ジャコウアゲハは鳥などが食べると
苦くて、すぐ吐き出すそうで、二度と捕食しなくなります。
生き残るため知恵はすごいですね。

はまゆう(浜木綿)の「ゆう」

2015-08-17 21:53:16 | 季節の花々
先日訪れた沖縄で、沖縄の固有の花に混じり、
日本の砂浜などでよく見られる
はまゆう(浜木綿)が咲いておりました。

浜木綿は、真白な細長い六弁の花を十輪ほど咲かせ、
その姿がゆふ(木綿)に似ていることからだそうで、
ゆふを”ゆう””木綿”へと変化するのですが、
もめん(木綿・コットン)の綿が日本に伝わる以前は、
さまざまな植物が糸や布の原料となり、
主としては麻で、楮(こうぞ)等も使われております。
この楮の皮を蒸して、水にさらして
白くした繊維のことを「ゆう」とされ、
神に捧げる幣(ぬさ)に似ていることからも
因んでいるそうです。
先日の名水点でも、注連縄に指しておりました
幣や紙垂(しで)にも使われるそうです。

さらに緑々とした幅広の葉の姿が
万年青(おもと)に似ているところから
「浜万年青」(はまおもと)の名でも親しまれ、
浜木綿の葉表に恋しい人の名を書き、
枕の下に敷いて寝ると、
必ず恋しい人が夢に出てくるとも・・・

柿本人麻呂は『万葉集』で
み熊野(くまの)の浦の浜木綿百重(ももへ)なす 
     こころは思(も)へどただに逢(あ)はぬかも         


だんご庄のだんごで思うこと

2015-08-16 11:36:31 | グルメ
昔懐かしい、だんご庄のだんごです。
米粉のだんごに、きな粉と特製の蜜のみ
本当にシンプルで、癖になる味です。
高野長谷街道の茶店が元だなんて知りませんでした。

訪れたのは、15日の3時過ぎ
お盆の帰省でお土産にされる方などが、
次から次へと、
お店の中でも、だんごを串にさす人、まぶす人
詰める人、手渡す人、忙しく立ち回っておられますが、
注文に追いついていません。

予約客もおられ、待つこと30分、頂いて帰りました。

頂きながらですみません。
”おだんご”は茶菓子にも使わせていただいておりますが、
この歴史は、・・・と聞かれると、?
*縄文時代の”どんぐり”を用いたものからで、名前の由来は
 奈良時代に遣唐使が「団喜(だんき)」を持ち帰っており、
 米の粉をこねて丸め、茹でて甘味料を塗ったものと、
 神饌の1つである粢(しとぎ)を丸くしたものが団子の原型で
 後に団喜をあてられたという柳田國男先生のご意見も。
 一方お米をついた餅を丸めた「だんご」は、
 平安時代の「新猿楽記」に見ることができ、
 そして室町時代にはすでに串ざしの団子があったようで、
 1600年代、団子は串に5つさすのが普通になりました。
 このころから「花よりだんご」と
 江戸末期は逆に、串に刺さず、きれいに丸めた団子に
 黒もじを添えて出されるようになりました。
 値段も高くなっており、茶道で使われていたことを
 ヒントにされたのではないでしょうか。
 なお黒もじは千利休居士、または古田織部が用いたのが
 始まりとされております。
だんご庄のだんごを頂きながら、
食文化について、いろいろと考えさせられましたが、
おいしいさについ、もう一本。

今日は送り火、ほうらんや火祭りを御存知ですか

2015-08-15 21:24:58 | 散策
 畝傍山
今日は夕方から戦没者慰霊と世界平和を祈る
高円山での大文字送り火が行われるので、
お墓参りの帰り道、急いでおりますと、
東坊城で偶然、五穀豊穣(雨乞いと虫送り)
と無病息災を願い
昼の火祭りとしてはめずらしい
ほうらんや火祭り”に出会いました。
   
八幡神社の鳥居の前で、激しくゆすって気勢を上げ、
神社内へ入って行かれました。
これから、松明に火をつけ、
境内を担ぎまわるそうです。
 

帰ってから調べますと、400年続いており
各地区から、松明は全体で16基、
大きいものでは直径1.5m、高さ3m、重さ450kgを超え、
20~30人ぐらいの担ぎ手が必要でしょう。
よく見てみますと、結構お年を召した方も、
担いでおられます。
ここにも少子化の影響が・・・

茶道も同じでしょうが、文化や伝統を守ることは、
人並みならぬ、ご苦労があるのではないでしょうか。
明日は京都五山の送り火ですね。

雑記;
ほうらんやの由来変わった名前で、
由来ははっきりしないそうです。
①各地に伝わるヒフリ(火振り)という雨乞い神事の1つ
②虫送り行事(「ほうほう、ほうらやれ」という
 虫送り行事の掛け声に似ているから)
③お盆行事の精霊火――など諸説あるそうです。

海洋深層水の足湯を

2015-08-14 22:04:11 | 旅行
 
海洋深層水を頂きに、滑川の
アクアポケットへ。
大きな目的は再度塩を作ってみたく
還元濃縮水(塩分15%)10Lで275円を。
料理や特に漬物に使うと、本当においしいです。また
お茶用に脱塩した深層水(ミネラル豊富)10L110円も
アクアポケットの隣に、道の駅があります。
ほたるいかミュージアムが併設されており、
春先には、泳いで光っている姿が見られるとのこと。
時間がなく、富山湾から日本海を眺めながら
海洋深層水の足湯をして帰ることになりました。
ややくもり空で、かすかに能登半島が、残念!
 
温かいのに3分、冷水に30秒
交互に3回程度繰り返すと、
足がピリピリしてきます。
  
本当に血行がよくなりますよ。

”山うに”を御存知ですか

2015-08-13 00:09:00 | グルメ
お盆ですね。

今朝から、5Kmの渋滞や、
孫連れのため、急に”おしっこ”の声のたび
PAへ寄り道をしながら、なんとか
北陸道に乗り入れ、順調に走っておりますと、
おそばのおいしいPAまでたどり着きました。
北鯖江PAにあるオレボステーションのお店で、
越前田舎おろしそばを食べるのが常です。

最近気になっているのが、
山うに”とあの”ジャージーソフト”
390円高めですが、勝山のラブリー牧場と同様です。
低カロリー・・・
 
ところで、”山うに”は薬味にいいですよ。
柚子、福耳とうがらし、鷹の爪と塩からのみで、
良く擦り込んで、粘りを出すことで、
海の塩うにとそっくりに仕上がっており、
”山うに”になったそうです。

菴羅、菴摩羅はマンゴー?

2015-08-12 00:55:56 | グルメ
今朝から、3日続けてのお稽古場に伺いました。
お茶事の稽古で、
詰めをさせていただきました。
前日のお掃除から道具の準備
席の設定、家で私がするのとは、大違い
先生のご指導の元、十数人であっという間に準備終了。
本番さながら色々と勉強になり、よかったのですが・・・
当日は、指導をいただきながらのお茶事で足が・・・。

菴羅(あんら)、菴摩羅(あんまら)覚えておられますか。
私のブログ(菴羅樹とは)にて花の紹介をし、
マンゴーとカリンの二説を紹介しておりましたね。
7月末の沖縄旅行にて、買い求めたマンゴーです。

これだけになってしまいました。
美味しかったですが、悲しいです。
沖縄で十パック買い求め、新聞紙に包み直し、
これだけを鞄に入れ、手荷物として
機内に持ち込み、苦労して持ち帰りました。
おいくらだと思われますか。
沖縄で一番北の道の駅の小さな直売所では、
少し表面に傷や汚れがありますが、
食べる分には、全然問題ありません。
一パック、なんと五百円。
でも少し南に下がるにつれ、
百円単位で上がりますよ。
那覇空港では・・・
美しいですが、手が出・・・。
手、手で思い出しました。マンゴー
ウルシ科でウルシオールならぬマンゴール
被れる人もいるそうで、お気を付けてください。
マンゴーの花
日本では、なんと北の北海道でも
ハウス栽培されており、美味だそうですが、
実るようになるにはかなり苦労されております。
また菴羅樹は結実の少ないことから、
仏教では宗教上の悟りの困難さを示唆する木で、
このマンゴー(菴羅樹)は「仏教五木」に数えられ、
  エンジュ(槐、ファイ)、
  アソカノキ(無憂樹)、おめでたい木
  インドボダイジュ(インド菩提樹)、
  サラノキ(沙羅双樹)、夏椿のこと
残り少ないですが、楽しみですね。