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玄奘三蔵のお言葉『不東』とは

2015-08-01 00:12:08 | お稽古
”玄奘三蔵の精神を今に伝える”の講座を受講しました。

村上坊は、汗を拭き拭き、笑いを誘う話術で、
『西遊記』の三蔵法師のモデルの玄奘さんのお話から
インドから中国に持ち帰られた経典で翻訳された巻は、
鳩摩羅什らのいわゆる四大訳経家の中で、
1335巻/2096巻中と一人で、2/3を占めておられます。
大学在学中に原語のサンスクリット語の現物経典の写真
を基に翻訳をさせれており、20字に一日かかる時もあり
玄奘さんの翻訳の速さは、尋常ならざる賢さで、
実物のスライドで、翻訳していただきましたが、
本当に難しさがよくわかりました。
ちなみに般若心経も玄奘さんの訳だそうです。

三蔵とは『経』『律』『論』をさし、称号だそうで、
幼少は神童と謳われ10歳で維摩経、法華経を誦され
13歳にて得度されたそうです。
西方へ向かうときの覚悟を、
胡老人(そどくろうじん)との問答で
不東』と言われております。
インドへ達せずば東へ戻らず、という気概を示し、
” 一度立てた志を決して曲げることなく、
最後まで貫くことを意味しています。”
 
薬師寺・玄奘三蔵院の額(高田好胤書)

私にとり「不東」とは何でしょう。
この言葉は胸にひびき、今後の人生をも考えさせ、
かみしめればかみしめるほど、良い言葉ですね。
宣伝です。

村上定運さんと奈良文化財研究所の方が
面白く、説明していただけますよ。