玄関はシーサーを真ん中に。
お茶室のしつらえです(末広籠にお花を)。
つるべの水指はたっぷりの水につけ、注連縄、注連をつけ
蓋はまだ水屋で濡らしたままです。
今日は昼からお一人の稽古があります。
名水点で、涼を感じて頂きたく、準備を始めました。
名水点は年中可能なお点前ですが、釣瓶はやはり夏が一番。
庭の花を採りに出ると、暑さと蚊のダブルパンチ、
全身防御をしており、汗だくです。
寒暖計を見ると、動く気がしないので、NG。
木地釣瓶の水指などを、水に浸し、名水を入れ
炭を熾し、湯も沸かして準備完了。
あっ、忘れていました、着物に着替えなくては。
酷暑のそれも日中、この暑いのによくおいで頂きました。
一息つく間もなく、ささっと準備をして
お稽古を始められました。
今日の主菓子は、『荷葉露(かようろ)』
包装紙に『古今集』より 僧正遍昭のお歌
”はちす葉のにごりにしまぬ
心もてなにかは露を玉とあざむく”
泥水に染まることなく清らかな花を咲かせる蓮。
そんな清浄な心を持ちながら、
どうして人を欺くような真似をするのか
なお「はちす」とは種子の入った花托が
蜂の巣のように見える事からだそうです。
黄檗山万福寺塔頭、瑞光院の住職が、
「荷葉」とは「蓮」のことで
蓮に玉なす露をイメージして考案されたそうで、
荷葉露と名付けられております。
薬草入りの葛粉のゼリーに、餡子と蓮の実が浮かび、
食べてみると、あっさりとしたゼリーに、甘納豆風の蓮の実で
甘さがあり、葛饅頭としては少々不思議な食感です。
瑞光院
庭のゴーヤをプレゼント、大きかったかな?
まだまだ暑い中、お帰りになりました。
独り言
花の山荷葉って面白いですね。
白い花が、濡れると透明になるんですって。