気軽に茶道をしてます。

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はまゆう(浜木綿)の「ゆう」

2015-08-17 21:53:16 | 季節の花々
先日訪れた沖縄で、沖縄の固有の花に混じり、
日本の砂浜などでよく見られる
はまゆう(浜木綿)が咲いておりました。

浜木綿は、真白な細長い六弁の花を十輪ほど咲かせ、
その姿がゆふ(木綿)に似ていることからだそうで、
ゆふを”ゆう””木綿”へと変化するのですが、
もめん(木綿・コットン)の綿が日本に伝わる以前は、
さまざまな植物が糸や布の原料となり、
主としては麻で、楮(こうぞ)等も使われております。
この楮の皮を蒸して、水にさらして
白くした繊維のことを「ゆう」とされ、
神に捧げる幣(ぬさ)に似ていることからも
因んでいるそうです。
先日の名水点でも、注連縄に指しておりました
幣や紙垂(しで)にも使われるそうです。

さらに緑々とした幅広の葉の姿が
万年青(おもと)に似ているところから
「浜万年青」(はまおもと)の名でも親しまれ、
浜木綿の葉表に恋しい人の名を書き、
枕の下に敷いて寝ると、
必ず恋しい人が夢に出てくるとも・・・

柿本人麻呂は『万葉集』で
み熊野(くまの)の浦の浜木綿百重(ももへ)なす 
     こころは思(も)へどただに逢(あ)はぬかも         


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