気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

雪月花棗と洗い茶巾のお点前を冷水にて

2015-08-20 07:03:46 | お稽古
昨日のお稽古は、名残の夏ということで、
薄器は雪が恋しい今日この頃「雪月花棗」を選び、
洗い茶巾で、義山の水指に氷水を満たし冷水点てを。
   
オシロイバナも一緒に飾ってみました。
お花をされる方で、どうだったのでしょうか。
今までの、「瀧直下三千丈」の軸と槇との厳粛さから、
瀧の字が黒々とし、華やかさも出ておりませんか。

冷水点てですが、
調べてみますとすべてを冷水でする方法と
少量の湯で濃茶のように練った後、氷水で点てる方法とがあるようなので
今回は、御稽古なので、後の方法でしました。
残念な事に香りと苦みにかけ、たよりないお薄になりました。
何事も経験としてやってみましたが、
やはり暑い時も熱いお薄が一番でした。
冷水点ての後、もう一度いつもの美味しいお薄をいただきました。
 玄関

なお”雪月花(せつげっか)”で有名なお道具に
仁清作、御室焼 白濁釉輪花水指「雪月花」がありますね。
一度だけ湯木美術館にて拝見する機会がありました。

口端に輪花の装飾を施し、
口を小さく端に作ることにより、
残りの部分が三日月型にみえます。
そこに白濁釉が懸かることで、
銘の雪、月、花を連想させております。
さすが仁清、心にくいですね。
(茶道大辞典、淡交社、634頁)