ムユウジュ(無憂樹) 京都府立植物園の温室に咲いていた。
仏典に出てくる代表的な花木を、「仏教三霊樹」と呼ぶ。
次の3つである。
アソカノキ(無憂樹)
インドボダイジュ(インド菩提樹)
サラノキ(沙羅双樹)
釈迦が「生まれた時」「悟りを開いた時」「亡くなった時」に関わった樹です。
これにマンゴーとエンジュを加えて「仏教五木」という。
元々は、インドの話、それが中国を経由して日本に伝わったのが仏教。
言葉はサンスクリット語-中国語-日本語
温暖のインドなら、育つが日本では無理というのもある。
伝わる途中に誤って伝わったのもある。
仏教に造詣の深い、植物学者が居ないこともあり、仏典に載っている名前を、現在の花木に関連付けるが難しいようだ。諸説が飛び交っているのが現状。
1.アソカノキ(無憂樹)
タイトルの写真。見たことのある人は少ないかも。今、京都府立植物園で見ることが出来ます。
マメ科アショカノキ属の落葉中木。
釈迦の母マ-ヤ王妃が城内に咲いていたアショカノキの花に手をふれようとした時,腋の下から釈迦が生れでて第一声「天上天下唯我独為尊」を放ったという。。。
ASokaは「無憂」という意味なので、日本では、無憂樹(ムユウジュ)と呼ばれている。
お目出度い木で、花は美しい。
2.インドボダイジュ
クワ科イチジク属の常緑樹。
釈迦がブッダガヤに生えていたこの大木の下で悟り(Bodhi,菩提)を開いたことから菩提樹と呼ばれた。
日本ではシナノキ科のボダイジュと区別してインドボダイジュと呼んでいる。
中国原産。
初夏の頃、小さく黄色っぽい、目立たない花が咲く。
花房の元の部分の苞(ほう)と呼ばれる部分はシナノキによく似ている。
1168年、臨済宗の開祖栄西が、葉の形がインド菩提樹に似ていることから本物のインド菩提樹だと思って日本に持ち帰って、いろんなお寺に植えたという説がある。
鶴林寺(かくりんじ)兵庫県 鶴林寺はここ
本堂(国宝)に向かって左に菩提樹が植えてある。
これが、本物インドボダイジュの葉です。
京都府立植物園の温室
本物の、菩提樹の葉の栞
神護寺に行った時、水墨画美術苑で入手した。
3.サラノキ(沙羅双樹)
紀元前386年2月15日、入滅を予知した釈迦は,ヒマラヤ山麓クシナガラの側を流れるヒラニヤヴァティの河岸にはえていた一対のサラノキの間に死の床を用意させた。入滅の時、サラノキが枯れ、こずえがまるで白い鶴が群がるように見えたという。鶴林寺の言われでもある。
日本では一般に沙羅双樹と呼んでいる。
サラノキはフタバガキ科サラノキ属の常緑高木。
salaは硬いという意味を持つ、ボダイジュ同様, 日本では冬は温室でないと生きていけない。
日本の寺院の境内でサラノキとしているのは、葉の形が似ているツバキ科のナツツバキである。
鶴林寺の本堂に向かって右に沙羅の木がある。
妙心寺(京都市)の塔頭の一つである「東林院」で例年「沙羅双樹を愛でる会」が行われる。こちら
いい雰囲気で、みんなが楽しんでいる。
ナツツバキですが。
4.マンゴー
ウルシ科マンゴー属の常緑大木,
花は沢山つくが不完全花が多いために,その割に実を結ぶのが少ないが,それでも枝もたわわに結実する。
「マンゴーの花は多いが,実を結ぶものが少ないように,衆生の菩提心を起すものは多いが,これを成就するものは少ない」と比喩される。
マンゴーの実
京都府立植物園
マンゴーは食べてもおいしい(笑)。
マンゴーがごろごろのったかき氷
5.工ンジュ
仏教と共に中国から日本に伝えられたといわれる。マメ科の落葉中木で並木によく利用される。
葉は奇数羽状複葉,うすいウグイス色の幼花を塊花と呼び,薬用や染料となる。
中国原産。
中国名を「槐(ファイ)」といい、和名にもこの漢字があてられている。
中国では昔から尊貴の木として尊重されており、周の時代の宮廷の庭には、良く植えられていた。
二条城のシダレエンジュ
一種独特の雰囲気があるところです。「何の木」と誰もが聞きたくなります。
これもエンジュの一種です。
まだまだありそうだが
デイコ
その美しい花は菩薩の菩提心にもたとえられている。マメ科の落葉樹デイコ。
初夏に濃紅色の花が咲き,沖縄県の県花になっている。
アメリカデイコ
長居公園
最後に、オマケ(笑)です。
仏手柑(ぶっしゅかん又はぶしゅかんと読む)です。
インド原産の果物。千手観音の手のようだと言われています。
記事は、こちら
仏典に出てくる代表的な花木を、「仏教三霊樹」と呼ぶ。
次の3つである。
アソカノキ(無憂樹)
インドボダイジュ(インド菩提樹)
サラノキ(沙羅双樹)
釈迦が「生まれた時」「悟りを開いた時」「亡くなった時」に関わった樹です。
これにマンゴーとエンジュを加えて「仏教五木」という。
元々は、インドの話、それが中国を経由して日本に伝わったのが仏教。
言葉はサンスクリット語-中国語-日本語
温暖のインドなら、育つが日本では無理というのもある。
伝わる途中に誤って伝わったのもある。
仏教に造詣の深い、植物学者が居ないこともあり、仏典に載っている名前を、現在の花木に関連付けるが難しいようだ。諸説が飛び交っているのが現状。
1.アソカノキ(無憂樹)
タイトルの写真。見たことのある人は少ないかも。今、京都府立植物園で見ることが出来ます。
マメ科アショカノキ属の落葉中木。
釈迦の母マ-ヤ王妃が城内に咲いていたアショカノキの花に手をふれようとした時,腋の下から釈迦が生れでて第一声「天上天下唯我独為尊」を放ったという。。。
ASokaは「無憂」という意味なので、日本では、無憂樹(ムユウジュ)と呼ばれている。
お目出度い木で、花は美しい。
2.インドボダイジュ
クワ科イチジク属の常緑樹。
釈迦がブッダガヤに生えていたこの大木の下で悟り(Bodhi,菩提)を開いたことから菩提樹と呼ばれた。
日本ではシナノキ科のボダイジュと区別してインドボダイジュと呼んでいる。
中国原産。
初夏の頃、小さく黄色っぽい、目立たない花が咲く。
花房の元の部分の苞(ほう)と呼ばれる部分はシナノキによく似ている。
1168年、臨済宗の開祖栄西が、葉の形がインド菩提樹に似ていることから本物のインド菩提樹だと思って日本に持ち帰って、いろんなお寺に植えたという説がある。
鶴林寺(かくりんじ)兵庫県 鶴林寺はここ
本堂(国宝)に向かって左に菩提樹が植えてある。
これが、本物インドボダイジュの葉です。
京都府立植物園の温室
本物の、菩提樹の葉の栞
神護寺に行った時、水墨画美術苑で入手した。
3.サラノキ(沙羅双樹)
紀元前386年2月15日、入滅を予知した釈迦は,ヒマラヤ山麓クシナガラの側を流れるヒラニヤヴァティの河岸にはえていた一対のサラノキの間に死の床を用意させた。入滅の時、サラノキが枯れ、こずえがまるで白い鶴が群がるように見えたという。鶴林寺の言われでもある。
日本では一般に沙羅双樹と呼んでいる。
サラノキはフタバガキ科サラノキ属の常緑高木。
salaは硬いという意味を持つ、ボダイジュ同様, 日本では冬は温室でないと生きていけない。
日本の寺院の境内でサラノキとしているのは、葉の形が似ているツバキ科のナツツバキである。
鶴林寺の本堂に向かって右に沙羅の木がある。
妙心寺(京都市)の塔頭の一つである「東林院」で例年「沙羅双樹を愛でる会」が行われる。こちら
いい雰囲気で、みんなが楽しんでいる。
ナツツバキですが。
4.マンゴー
ウルシ科マンゴー属の常緑大木,
花は沢山つくが不完全花が多いために,その割に実を結ぶのが少ないが,それでも枝もたわわに結実する。
「マンゴーの花は多いが,実を結ぶものが少ないように,衆生の菩提心を起すものは多いが,これを成就するものは少ない」と比喩される。
マンゴーの実
京都府立植物園
マンゴーは食べてもおいしい(笑)。
マンゴーがごろごろのったかき氷
5.工ンジュ
仏教と共に中国から日本に伝えられたといわれる。マメ科の落葉中木で並木によく利用される。
葉は奇数羽状複葉,うすいウグイス色の幼花を塊花と呼び,薬用や染料となる。
中国原産。
中国名を「槐(ファイ)」といい、和名にもこの漢字があてられている。
中国では昔から尊貴の木として尊重されており、周の時代の宮廷の庭には、良く植えられていた。
二条城のシダレエンジュ
一種独特の雰囲気があるところです。「何の木」と誰もが聞きたくなります。
これもエンジュの一種です。
まだまだありそうだが
デイコ
その美しい花は菩薩の菩提心にもたとえられている。マメ科の落葉樹デイコ。
初夏に濃紅色の花が咲き,沖縄県の県花になっている。
アメリカデイコ
長居公園
最後に、オマケ(笑)です。
仏手柑(ぶっしゅかん又はぶしゅかんと読む)です。
インド原産の果物。千手観音の手のようだと言われています。
記事は、こちら
沙羅の木ではなく、明らかにインドボダイジュです。写真が違うようです。本物のサラノキの葉を確認して訂正ください。
erindojunさん、ご指導頂ければ幸いです。
erindojunさんには改めて御礼申し上げます。
今後共よろしくご指導をお願いします。