気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

金銀花(忍冬)に今年も

2017-05-19 18:03:28 | 季節の花々
近所の公園の北側、日陰の土手際を歩いておりますと、
昨年5月下旬ある花が咲いていた同じ場所に
二つ並んだ蕾を見かけました。
 
常緑の蔓植物「スイカズラ(忍冬・吸葛)」で、
来週にでもと歩を進めると、土手に草刈りが終わった
開けた明るい場所には、黄色と白色の忍冬の花が、
鼻を近づけると微かな香りが・・・思い出しました。
黄色くなったのは受粉したからで、
昨年は刈り取られ、見逃してしまいましたからね。
 
この黄色と白色の忍冬を、別名『金銀花』と呼ばれ
草刈にお手はと問はば金銀花
         横井也有
この場所は草刈りが済んでいますので、
茶花にでも・・・使えますね。

付記)
昨年”唐草模様のひとつに忍冬唐草模様が”と記しており、
古墳時代後期には渡来していたそうで、
飛鳥時代の法隆寺の玉虫厨子の蓮弁等に見られますが、
一例として西院伽藍から出土した軒平瓦の模様は、
忍冬の花の蔓や葉に形が似ていませんか?。
西院伽藍出土、法隆寺蔵
飛鳥時代に思いを馳せると、この忍冬唐草模様の由来は
六朝時代の中国、そしてペルシャ・ササーン王朝、
さらに古代ギリシャまでさかのぼれるそうです。
でも、法隆寺式唐草模様は日本独自の模様として発展し、
奈良時代の多くの寺院の瓦でも見ることが出来るそうです。