気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

茶飯釜の茶事、中立まで

2017-05-03 13:50:57 | お茶会・お茶事
卯月晦日の茶飯釜「行く春」茶事を行いました。
躑躅咲き、満天星躑躅の花散る庭を掃除し、
しっかり水を打ちお客様を迎える準備、
有難く良いお天気で、もう一度打ち水をしなくては
 
懐石の準備がだいたいできたら着物を着て
炉の準備、炭を熾し、火入れに入れ、下火を炉に入れ
   
濡れ釜をかけました

お出でになり、寄付待合へ。
そして汲み出しを
 
路地を通り皆様何を感じていただけたか・・・

腰掛待合に腰かけ、いよいよ迎付けです。
蹲踞を使い身も心も浄め席入り、
挨拶の後、初炭点前に
  
初炭が終わり、洗い米を釜に、
さらさらさらなんと心地の良い音。

火吹竹にて吹き、お客様にも助けていただきますと、
吹く度に火の子が散り、炭が赤く光ります。
しらがも一緒に吹き上がり炉の廻りに灰吹雪
これが楽しい茶飯釜ですね。

香合の拝見を

ご飯が炊けるまで短冊に短歌や俳句を所望しますと、
俳句をされている方に、こんな時は、
挨拶句をよむんですよと教えていただきました。
爽やかに 襷を掛けぬ 飯を炊く
青楓 火吹き竹と ろ火を熾す」などなど
皆さんいい句ができて話もはずみます。

膳を出し、向付にて一献を
ほろ酔い加減であっても忘れていけない
茶飯釜に気遣いを、
「始めチョロチョロ、中パッパ、
ジュウジュウいったら釜上げて赤子泣いても蓋取るな」
こんな事もいい合いながら・・・
煮物椀を出します。

湯気が立ち上り、ご飯の香りが茶室を満たしますと
釜をおろし、汁を掛けます。
  
炊き立てご飯を盛り、小さな盆の上に置き、
手送りでお詰め様へと、
出来上がりのご飯を正客を待つことなく、
直ぐに味わって頂きました。

汁を取り出し、汁は正客から順にお廻し下さいね。

炊き合わせの預鉢を掛けます。

二献目を

焼物をお出しします。

飯器にご飯を移します。空いた釜は水屋で洗い、
水を入れて「ヌレ釜」を組釜敷に仮置きします。
炊き合わせの鍋をだし、ヌレ釜を掛けました。
 
和え物をお出し、亭主相伴となります。

不加減なことでございました。
箸洗いを出し、八寸で三献目・・・
形だけの千鳥を終え

湯斗と香の物を

膳を引き、最後に菓子を出しますと、
 
中立になりました。
雰囲気の違う茶飯釜、
ここまででも十分楽しんでいただけたでしょうか。
まだ終わっておりませんよ。(続きは後日に)