気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

バイカウツギにアブラムシが

2017-05-18 17:18:45 | 季節の花々
今日は朝から良い天気の中、お稽古に伺っており、
濃茶付貴人清次のお稽古、一言、疲れました。

庭にあるバイカウツギ、五月になると蕾がふくらみ始め、
いつ咲いてくれるのかなーと、よく見てみますと、
一部の葉が縮れており、伸びた茎には虫・虫・虫の列が、
アブラムシ」です。
 
花壇用の農薬を噴霧して、駆除すると、
8日には咲きだし、9日のお稽古にしつらえる事が出来ました。 
 
15日には満開?で香りが漂っておりました。
ウツギ(空木)は別名を旧暦4月から「卯の花」や、
咲き薫う姿から「雪見草」とも云われたそうです。
『押しあうて又卯の花の咲きこぼれ」正岡子規
  
ところが、18日の朝にはまた縮れた葉が、よく見ると
気持ち悪---いアブラムシが・・・
そして葉の裏には、タマゴが・・・
(忖度を隠れ蓑にした社会悪ではないですよ!)

慌てて、農薬のお世話に、沢山掛けておきました。
甘い汁をたくさん吸っているのでしょう。

このバイカウツギ(梅花空木)の花は、梅の花に似ており、
名の由来になりますが、花びらは4枚で、梅の花は5枚です。
足元を見ますと、もう白い花びらが・・・

五月雨(さみだれ)で散る姿を「卯の花腐(くだ)し」といい、
万葉集10巻1957(作者未詳)でこの姿が詠まれております。
卯の花の散らまく惜しみ霍公鳥
      野に出で山に入り来鳴き響す

意味:卯の花の散るのを惜しんで、杜鵑(ほととぎす)は
   野に出たり山に入ったりして鳴き立っていることよ
補足:ほととぎすが卯の花の散ってしまうのを
   惜しんでいるかのように詠まれております。

近くの保安林から、お稽古中にも杜鵑(卯月鳥とも)の
声が、否、ウグイスがしきりに鳴いております。
でも、あとひと月ほどで、いやな五月雨になるのですね。