気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

大山蓮華の蕾を活けると・・・

2017-05-13 13:56:17 | 季節の花々
今日はメイストームデー(5月の嵐の日)と云われており、
どおりで、今朝は強い雨の音で目が覚めました。
沖縄・奄美地方は梅雨入りとか、何事もないように。

朝からの自宅稽古は、炉から風炉へ切り替わったばかり
鬱としい雨に負けないようにと、気持ちを切り替えます。
八幡様と同一視される応神天皇さんの皐月人形を
窓際の飾台へ移って頂き、床の花入れには一輪のみ、
光沢のある緑色の葉と真っ白な卵のような蕾、
シンプルで良いでしょう。
お稽古場をきりりと引き締めてくれております。

この白い蕾の主は『大山蓮華(オオヤマレンゲ)』で、
 
庭に来たのは、この春先からになり、
”良い出会いがあった”と言って相方が買ってきました。
4/11 5/13切る前
来週半ばには開花してくれるのでしょうと思っていると
炭が入り温かいのか、稽古中に咲き出したのに気付くと、
皆様から驚きの声とともに、「一期一会」の心を感じられ、
「天女」と称される優雅な姿とともに、
微かですが香りも楽しめる良いお稽古になりました。
   

開花した姿は、拙ブログの表紙の写真でも紹介しており、
四年前の夏、咲いている姿を観たくて登った大峰山系最高峰
八経ヶ岳頂上(1915m)、その直下の斜面に自生しており、
自生地 金網がない道
鹿の食害から守るため金網で厳重に管理されておりました。
というのも、国の天然記念物であると共に
世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」
一つの資産(リスト)に当たるからです。
でもこの金網が必要なのは理解できますが、
自然にそぐわない、この環境を作ったのは誰?
鹿も・・・も被害動物・植物・生物、
人間の勝手なスギとヒノキだけの植林も一因ですね。