気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

山茱萸(サンシュユ)の赤い実と黒ずんだ実が

2015-12-16 11:25:50 | 季節の花々
剪定された後も、葉がのこっていた山茱萸(サンシュユ)も、
今ではすっかり葉を落とし、寂しげな風情ですが、その中に、
ルビー色の実が、庭の中で鮮やかに彩っております。
よく見ると、鳥たちに食べられることなく、
乾燥して皺より、黒ずんだ実を見つけました。

そして、側には来春に咲く花芽が出ております。
(種を取り乾燥させた果実が、漢方薬の『山茱萸』で
 この音読みが、サンシュユの名前の由来です。)

ふと幹に目が行きました。
”あれ山茱萸の幹って、まるでおじいさんみたい”
不規則な薄片が、皺状になっております。


こんな句が詠まれております。

山茱萸の庭にしはぶき ひびきけり
            植田暁生
お茶事のような静寂なたたずまいの中で、
老人が、大きなせきばらいをしているようですね。

なお奈良は15日から18日まで
春日若宮おん祭り』の行事があります。
この祭りは、春日大社の摂社である若宮神社の例祭で、
国の重要無形民俗文化財に指定されており、
平安末期の1136年に五穀豊穣を祈って始められてて以来、
一度として途切れることなく、守り継がれております。
明日17日正午から、平安から江戸時代に至る時代行列、
「御渡り式」が奈良市街を巡ります。

これに合わせて、明日17日、奈良国立博物館内の八窓庵にて
お茶事があり、手伝いをさせていただきます。
今日は昼から準備です。
いってまいります。