気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

員茶之式(かずちゃのしき)で最終稽古に

2015-12-28 07:24:23 | お稽古
昨日は、年内最終のお稽古に伺いました。
最近は、東大寺の大仏殿の鴟尾を見るにつけ、
”がんばれ”と叱咤激励されように思えます。

重ね茶碗と員茶之式(かずちゃのしき)で、
この式は、七事式の最終の段階に位置しており、
お互いに忌憚なく、くつろいで話が交わされることで、
本当に、年末に相応しい式となります。

無学宗衍和尚が、この式に対する偈頌は、
『老倒疎慵無事日 閑眠高臥対青山』と
なにもかも洗い流したかのような心境ですね。

この『員茶之式』とは、
八畳が基本で、七人以上行われ、
目附、札元、亭主、正客、次客、三客、四客・・となり
席中で、十種香札を取りながら、
お互いに薄茶を点てて頂きます。
つまり、客のだけ茶を点てるので、
数茶』とも書かれております。

詳細は一回行うことを『一遍』といわれる廻り点で、
席入り後、全員で大折据を取り回し
「客」の札をとり、それぞれ自分の札を確かめます
札元が大折据に残る「一」の札を混ぜ、
あみだくじのように引きます。
引いた札を札元が読み上げ、その絵札の人が名乗り、
菓子と茶を頂き、点前座に進み、そして茶を点てます。
これを一巡するまで繰り返します。
なお三役は亭主側のため、菓子はいただけません。

私はこの式は二度目なのですが、忘れております。
しかし、回を重ねるうちにだんだんと思い出しました。
皆さまも、慣れてこられ、楽しい七事式となりました。
私の社中でも、初釜など人が集まった時のお薄席で、
ワイワイいいながら『員茶の式』ができるのが、
理想ですね。
やはり精進あるのみですね。

今日で、自宅稽古も終わりになります。
準備をしなくては。