気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

玄関は『無為』でお稽古最終日に

2015-12-29 09:30:52 | しつらえ
昨日は、自宅稽古最終日に
玄関のしつらえは、
色紙『無為
法隆寺沙門 釋氏良信の書で、
初釜のくじびきにて、いただけました。
”行く年(さる年)来る年”
忙しい師走からお正月に向かうこの時期、
良い「言の葉」になりますね。

・自然のままに任せて、手を加えないこと。
 作為のないこと。また、そのさま。
 ぶいとも。
・仏語;人為的につくられたものでないもの。真理。
 因果の関係を離れ、生滅変化しない永遠絶対の真実。
                (Goo辞典より)

おもと、
まだ、クリスマスのリースも残っておりますが・・・
これをつかって、正月飾りにと考えており、
楽しみになります。

実は、正月飾りに使うつもりの
ヒカゲノカズラ(日陰鬘、日陰蔓)が、
今年は不作だそうで、手に入りませんでした。
夏の弥山にて
常緑多年生のシダ植物で、
山の斜面や崖など日蔭を好み、
針金状の茎は細長く、地上を這い2mにもなります。
・古事記に「日影を襷にかけ」とあり、
 天照大神が、天岩戸に引き篭もられたおり、
 天鈿女命が素肌に襷をまとい踊られたとあり、
 襷は、ヒカゲノカズラのことで「天の香久山」の産とも。
・新古今和歌集で、大中臣輔親(すけちか)は宮中行事を
「あかねさす 朝日の里の 日影草
     豊のあかりの かざしなるべし」と
現在でも、京都伏見稲荷大社の大山祭の授かり物として
また奈良でも率川神社の舞姫の頭に飾る「五節の舞」も。

お稽古は、初釜を控えており、真剣そのもの、
 
”良いお年を”との挨拶を交わし・・・
お道具等への感謝とともに、お片付けもしなくては・・
それに明日の「餅つき」の準備も。