気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

萬年青(オモト)を飾りました。

2015-12-06 18:22:52 | 季節の花々
今朝は自宅稽古日ですが、
お一人こられる予定で、四畳半でのお稽古に、
庭では椿以外の花が寂しくなっており、
さんしゅゆ、白侘助と寒椿を。
 
お待ちしております。

六畳間の稽古場には、一週間前になりますが、
お花をされている方に、「萬年青」を活けていただきました。
お正月までには少し早いのですが、縁起物ですからね。

漢字で萬年青(オモト)は特別な読み方をしますが、
縁起がいい植物とされ、古くから日本で栽培され、
現在は1000種ほどで、珍しいものは高値だそうです。
なぜそんなにも流行ったかといいますと、
一年中緑の葉を茂らせ、緑が絶えないことより、
縁起物として、庭に植えると災難を防ぎ、
家が万年栄えるといわれます。
特に長続きした江戸の徳川家の、
「家臣から献上された3本の万年青を携えて江戸城に入城した」
この故事から、大名の間に流行ったそうです。
江戸中期のブームが明治まで続いており、
福羽美静子爵が歌を詠んでいます。
干代八干代 ふかきみどりの 根岸松 
        さかえめでたき 万年青なりけり
」と
さらには、市井には「引越しおもと」として伝わり、
変じて結婚、出産など祝い事の贈り物としても。

また「オモト」に、赤い実が付いている様子は、
母が子を抱きかかえている様を想像させ、
『母性の愛』つまり、子孫繁栄の象徴とされております。
活けていただいたときはオレンジ色でしたが、
一週間後の今は、やや朱色が増してきております。
一週間後⇒
水の入れ替えを忘れなければ、3月頃まで飾れそうです。