気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

日本の庭園の源流は奈良から(東院庭園)

2015-12-03 19:27:38 | 散策
雨が止むとともに、若草山から水蒸気が昇っていきます。
  
平城京跡の東側に出っ張りがあり、発掘調査から
「続日本記」に記された「東宮」あるいは「東院」で、
皇太子の宮殿とされております。

その南東隅に東西南北60mの池が確認され、
宴会や儀式を催されたこともあるそうで、
東院庭園として再現されております。

エントランスを兼ねた復原建物から庭内へ

中央建物と池が見えますが、ブルーシートが邪魔です。
現在修理工事中のため、半分しか公開されておらず
残念です。
  
最初に作られた時は、単純な逆L字の池でしたが、
その後、入り江や出島をもつものに作り直されており、
自然の風景を主題とした池泉回遊式と呼ばれる庭です。
平安時代以降における庭園の原形になるそうです。
  
この石組や景石の一部は、実物だそうですが、
無くなったと考えられる位置に補充した石には、
奈良時代のものと区別するため、
石の裏側に補充した年度をで書かれております。
木簡と同じで、地中にあれば・・・
やはり墨でしか保存は考えられないのですね。

ちなみに、世界最古の墨は、なんと、
日本の正倉院にある、新羅墨(716年製)だそうです。

もう少し、紅葉を楽しみたいのもです。
隅楼