気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

蜜柑の収穫を

2015-12-09 19:44:44 | 日記
蜜柑を好む 故に小春を 好むかな』 正岡子規
朝から晴天、新聞を取りに玄関先へ、
霜が降りており、近所の方とのご挨拶は
「寒くなりましたが、この天気も今日だけですね」と
10時過ぎると、気温も急上昇、ぽかぽか陽気に、
今のうちに、蜜柑の収穫が始まりました。
収穫前
昨年は120個でしたが、今年は70個程度

昨年は小型で酸味が強かったのですが、
今年は大きくて、なかなかの出来に、
月末には熟成し、もっと甘くなりますね。

全部蜜柑の実は取らないそうです。
お正月用の「だいだい」の代わりに
葉付きミカンとして残し、
それからもう一つ、意味があるのだそうです。

関東以北で果物の収穫には、
来年もたくさん実って下さいとの願いを込めて、
一つだけ実を残されるそうで、
「木守りの?」といわれます。
関西でも、神様のため残す風習があります。
食べ跡が、神様が召し上がられたかのように見える事からで、
その神様とは、実は鳥さん、モズやムクドリのためですね。

茶道大辞典で「蜜柑」を引くと『蜜柑香合』、
祥瑞と青磁の香合があり、双方とも葉付きミカンの形です。
祥瑞香合
お道具の中に、同じような葉付きミカンの香合を思い出しました。
箱書きもなく、詳細は不明のままにしており・・・。
今回、裏に「甘澁亭」の印がやっと読め、調べますと、
甘澁亭(あましぶてい)とは廃窯になった京都の鞍馬焼と判明。
佐々木常門?作かもしれません。
 
少しはこの作品に日が当たり、喜んでいるかも。
いつ、いつかは使える日が来るのかな。