ステップ 著者 重松清
《内容》
結婚三年目、妻が逝った。のこされた僕らの、新しい生活―泣いて笑って、少しずつ前へ。一緒に成長する「パパと娘」を、季節のうつろいとともに描きます。美紀は、どんどん大きくなる。
(紹介文より)
―――自分では思い当たるフシはなかったが、なにげない一言や、よかれと思って口にした一言が、相手を傷つけることはよくある。
―――わが家とは、笑顔をつくるだけの場所ではない。涙を流す場所だ。大のおとなが心おきなく泣ける場所など、わが家以外のどこにある?
―――もうすぐ世を去る、人生を閉じる。悔いのまったくない人生など、旅立つほうにも見送るほうにも、ありはしない。それでも、こんなふうにおだやかに笑いながら別れることのできる人生は、やはり幸せなのだ、と思う。
―――子どもが悲しんでるとか苦しんでるとか、外から見るな。子どもが悲しんでるときは親も悲しいんだし、子どもが苦しんでるときには、親だって・・・・・へたすりゃ、親のほうがもっと苦しいんだ。
《内容》
結婚三年目、妻が逝った。のこされた僕らの、新しい生活―泣いて笑って、少しずつ前へ。一緒に成長する「パパと娘」を、季節のうつろいとともに描きます。美紀は、どんどん大きくなる。
(紹介文より)
―――自分では思い当たるフシはなかったが、なにげない一言や、よかれと思って口にした一言が、相手を傷つけることはよくある。
―――わが家とは、笑顔をつくるだけの場所ではない。涙を流す場所だ。大のおとなが心おきなく泣ける場所など、わが家以外のどこにある?
―――もうすぐ世を去る、人生を閉じる。悔いのまったくない人生など、旅立つほうにも見送るほうにも、ありはしない。それでも、こんなふうにおだやかに笑いながら別れることのできる人生は、やはり幸せなのだ、と思う。
―――子どもが悲しんでるとか苦しんでるとか、外から見るな。子どもが悲しんでるときは親も悲しいんだし、子どもが苦しんでるときには、親だって・・・・・へたすりゃ、親のほうがもっと苦しいんだ。