細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

愛しいひと   明野照葉  

2010-05-03 21:41:00 | 読書メモ あ行
《内容》
エリートサラリーマンだった夫が姿を消した。事故か?他の女と暮らしているのか?疑心暗鬼になった妻は、夫の影を求めて町をさまよう。ある日、夫に似た男を見たという情報が妻のもとに…。心理サスペンスの気鋭がえぐり出す「家族の病魔」。
                (紹介文より)


☆☆☆☆★
―――彼ら夫婦を見ていると、もともとが対、そのつながりはあたかも絶対であるかのように思えた。元は赤の他人でありながら、いつしかこの世に産み出してくれた親より強固に結ばれた夫婦の絆。


―――取り巻く世界がいきなり変容するはずもない。もしも変わったものがあるとすれば、外側ではなく内側・・・・・瞭平自身の心と意識が、少しだけ位置をずらしたのかもしれなかった。突如として潮目が変わって季節が変わる―――人間にもそういうことがあるような気がした。

フラッシュ・バック-39  永井 泰宇

2010-05-03 16:11:28 | 読書メモ な行
《内容》
夜の新宿歌舞伎町。刃物を持った男が街中に飛び出し、意味不明の言葉を発しながら人々に襲いかかる。すぐさま男は取り押さえられ、事件は片付いたかと思われた。ところが取調べ中、犯人が奇妙な行動をとったことから、警察は精神鑑定を依頼。鑑定人・小川香深は覚醒剤の副作用と診断する。真相を探るべく犯人の故郷を訪れた香深が行き着いたおぞましい真実とは…。今なお日本中で論議の絶えない「刑法第三十九条」の是非を問う問題作、シリーズ第二弾。


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