日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

無責任と無慈悲

2021年08月15日 11時41分06秒 | 思うがままに

ユッキーさん、コメントありがとうございました。私も観ました。

無責任で無慈悲な国と東京都にはただあきれるばかりか、彼らは一般庶民のささやかな生活の営みを奪うことに何の抵抗もなく、メンタリストdaigoが弱者を差別した発言でネットが炎上したこととさして変わらない思考回路なのです。

築地市場を豊洲に移転したあの騒ぎももう忘れかけている。日本人は忘れる名人です。

昨日、ドキュメンタリー映画「東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート」を見ました。監督も若い方、観客も若い方で満席でした。仕方なく一番前の席を取りましたが、幸い舞台挨拶がありました。

市川崑監督の映画「東京オリンピック」を覚えていらっしゃる方がおいででしょうか?

日の丸を思わせる太陽の映像の後に、同じく円形をした鉄球が現われ、それが建物を打ち砕く解体シーンからスタートします。そして映画の締めくくりに「夜、聖火は太陽へ帰った。人類は4年ごとに夢を見る。この創られた平和を夢で終わらせていいのであろうか」の字幕が…

1964年のオリンピックで、後の明治公園の位置にあった個人住宅あてに届いた都知事の書簡、それは移転でした。所有者はその後、霞ヶ丘アパートに入居し、やっと平和な生活を取り戻したのです。ところが、2020年オリンピック大会に際して2度目の移転を余儀なくされたのです。それでも一回目の移転に関しては東竜太郎都知事のもと、思いやりと温かさがあり、日本の経済成長のための犠牲に少しの誇りをもってやっとこのアパートに馴染み、一つのコミュニティーもでき彼らは老後をのんびり暮らしていたのです。

しかし、二度目の移転は急転直下。詳しい説明もないまま東京都の権限でまだ住民が2所帯住んでいるにも関わらず解体を始めたのです。

やるせない心情を書き残した94歳の女性の文章をご紹介しましょう。

「オリンピック等という、只、勝った負けただけの事に世界の人たちも、日本人も、人生までかけて大騒ぎする世の中がおかしい。自分にとっては何国が勝とうが、何ともない。上京後、母親、妹と3人で苦労の果てにやっと見つけた我が住まいをまたオリンピックという勝った負けただけの勝負の為に自分が生きていることもわずらわしい。また自死することもいろいろ方法はあるが、実行するには並々ならぬ勇気がいる。又オリンピック等という馬鹿馬鹿しい勝負の為に、今から我が永住の住処を探すことになり、大正9年生まれ94歳。年齢相応に全身病気の巣のように病名を書けば数知れず、全て一人で支度も衣食住全て一人です」

こんな切ない物語があったことを皆さんはご存知でしたか?

コロナがこんなになったのはオリンピックのせいです。

昨年花火師たちが国民を元気づけるために、人が集まらないように場所も日にちも公表せず、ボランティアで花火を打ち上げました。あれは感動しました。

それなのに、今回のオリンピックは何ですか?

夜空をドローンで彩り、みんなを招集してしていたようなものです。

飲食店イジメの後は百貨店イジメ。

あくまでも国民のせいにする。

こんな国や東京都に腹を立てないのはよほど豊かな人かお人よしです。

熱海の土砂災害、そしてまだまだ予断を許さない豪雨。

たくさんの犠牲者が出ている中で、まだパラリンピックを強行しようとしている。

小池都知事は「コロナ感染拡大は自然災害です」と言いました。

私は「小池にはまってさあ、大変」だなんて言いたくない。

自然災害ではありません。人災です。

あなたたちはどう責任をとるのか?

コロナに罹ったら自宅療養して弱いものは「死ね!」ということですか?

ヒトラーは直接手を下してユダヤ人を虐殺したわけではありません。巧妙な手口で証拠隠滅をはかりながらユダヤ人をこの世から抹殺しようとしました。しかし、75年も経ってからいろいろなものが発掘されました。アウシュビッツは終っていないのです。オリンピックの傷跡を残したまま浮かれた人々がいつまでも酔いしれています。

浮かれている暇があったら土砂災害や豪雨で住むところもままならない人々を思いやってください。

神様のお怒りはエゴイストへの戒めです。

 

 

 

 

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