日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

猫とじいちゃん

2019年10月10日 22時29分34秒 | 思うがままに

佐賀のホテルにいます。

まだテレビを観る気がしないので、部屋で映画を観ています。

 

「猫とじいちゃん」

 

池袋で夫と観た映画です。今生で夫と観た最後の映画になってしまいました。

 

帰りに、しゃぶしゃぶを食べながら映画のシーンを語り合いました。

 

あれから半年以上も過ぎたのですね。

 

今だに夫と入ったレストランにはまだ入れませんが、一緒に観た映画は観られるようになりました。

 

ネットニュースで

「台風19号は非常に強い勢力で12()午後に東海や関東に上陸の恐れ」とありました。

 

自然の猛威には、人間がどうあがいても叶いません。

皆さん、お気をつけて。

 

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車中にて

2019年10月10日 12時06分12秒 | 思うがままに

妻として母親として完璧な女性を良妻賢母といいます。私の母はこのタイプ。

 

小学生の時に観た映画「道」は、強烈でした。

 

夜中に仕事をしている母が可愛そうでポータブルのテレビで母のそばで観ていたマルマン深夜劇場。

 

古い名作を取り上げた番組でした。

「道」も「ビルマの竪琴」も「破壊」もこの深夜劇場で観たのだと思います。 

 

小学生から深夜劇場を観るんですからませた子どもでした。

 

この時から私の映画好きは始まったのだと思います。

 

「道」に出てくるジェルソミーナという無垢な女性。

従順で白痴的な姿はまるで仔犬のようでした。いわゆる美人女優ではなかったけれど悲哀がありました。

 

今の若い女性は、彼に乱暴な言葉で命令します。母親が父親に接するその姿がそのまま映し出されています。

 

さて、自分は夫にとってどんな妻だったのか?と、彼が亡くなってからずっと自問自答しています。

 

彼を思う気持ちは誰にも負けなかったけど、おおよそ従順には程遠かった。私たちには子どもはいなかったから賢母はありえませんが、良妻のわけがない。

 

一番適した表現は、じゃじゃ馬。

 

だから夫はじゃじゃ馬ならしをせざるを得なかったのでしょう。

 

そんな私を大事にしてくれた夫の懐の深さに敬服します。

 

私がオトコならこんなオンナを妻には選ばない。

 

彼が起き上がれなくなったとき、救急車がくる間、私はずっと彼の頬を撫でていました。すると彼も同じように私の頬を撫でました。

 

これから何が起こるんだろう!という不安が2人に去来していたんでしょう。

 

何しろ一卵性夫婦でしたから

 

病床に伏してから痛切に思った彼の存在のありがたさ。

 

今度生まれ変わったら私たちはまた一緒になるでしょう。

 

多分、良妻にはなれないと思います。相変わらず意地悪して困らせるかもしれません。でも少なくとも、今生よりはもっともっと長く一緒にいたい。

 

2ヶ月半の療養生活の中で、最後まで弱音を言わず、しかも怖がらず、生き抜いてくれたのは、私と少しでも長く一緒にいたかったからだと思います。

 

分かるんです。

残される私と残していく夫の思いが一緒だということが。

 

だって一卵性夫婦なんですもの。

 

羽田空港に向かっています。今回は佐賀から鹿児島を回ります。台風の動向が気になりますが、でもこればかりはどうにもなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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