日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

救世主?

2014年02月24日 16時42分50秒 | 思うがままに
とある寒~い地方のことです。

夜のクラスの募集をかけたところ体験に誰も申し込みがありません。雪深い地域でしかも夜のクラスは時期的に無理があったのかもしれません。

ほとんど諦めかけていたところ、ステキな人が見えました。田原豊道先生と顔を見合わせました。

何しろ その地方を開拓し、田原豊道先生はこの地方からホームヨーガの案内者の輩出を願っていたのです。
その女性は数年後にステキな案内者になられ、今ご活躍中です。まさに救世主の出現でした。

ヨーガは生き方そのものであり、私にとってヨーガをやめることはまず考えられませんが、すべての人がそう思うわけではなく、ヨーガの縁が薄く離れる人も現実的にはあります。一方でそれを埋めるように嬉しくも有難い出会いがあります。

去る者は追わず、来るものは拒まず...
です。そして寂しいかな、
去る者は日日に疎し

つまりどんなに親しかった人同士でも疎遠になればお互いに忘れてしまう...のでしょうね。

もうじき、卒業式、入学式、会社では送別会、歓迎会...と、別れと出会いの時期になります。

さて、オリンピックは幕を閉じました。

浅田真央さんが「ショートプログラム、まさかの16位」真央さんに何が起こったの?と誰でもが思いました。
しかし、やはり真央さんは、徒者ではありませんでした。

フリープログラムで、快進撃を見せてくれたのです。いえ、快進撃は正確な言葉ではないかもしれません。あの演技はヴァイラーギャ(離欲)のなせる技ではなかったのか?

勿論、16位から6位に...それもすごいことではありますが...。

ヨーガ・スートラにこうあります。

【見たり聞いたりした対象への欲望から自由になるとき、その克己の意識が離欲である」(1・15)

いつまでも可愛らしい真央さんと思っていましたが、今や、幾たびも苦難を乗り越え真の美しさと強さを兼ね備えた魅力的な大人の女性。

彼女が得たものは、金メダルよりもっともっと価値高かったような気がします。かたちこそありませんが、かたちを越えた大事なもの...

真央さんはご自分の失敗を冷静に語りました。
予想以上の緊張で心をコントロールできなかった...と。
さらにこうも語りました。
緊張しているということは集中できていないこと...と。

これって、ヨーガ・スートラの一節みたいです。

【安定した快適なものがアーサナである】(2・46)
【そのようなアーサナは緊張をゆるめ心を無辺なるものに合一することによって得られる】(2・47)
【その結果、二元対立にも悩まされない】(2・48)

私たちは二元の世界にいます。二元がバランスをとって安定を保っていますが、この二元があるゆえに苦しむのも事実です。苦楽、善悪、老若、好き嫌い...この二元論な考え方に私たち現代人の頭は占領されています。そのとらわれから自由になる...
それがヴァイラーギャ。

真央さんのフリープログラムは、勝敗を超え、無心に集中した結果であり、そういう状態のときに神様が降りてきてくださるのですね。

神様は意味を持って人に試練を与えるのですね。インドではマーヤーという女神を遣わして人の成長のために試練を与える…と。
私も、少しばかりの厄介な事件で、落ち込んでいる場合ではありません。(笑)
郡山から、今日は仙台。
両日とも快晴で皆さんの明るい声に送り出されました。
今、仙台空港に向かっています。大阪に移動します。
コメント (4)
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