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横浜から北海道の山村に移り住んだ、我が家のつぶやき

北海道追分に移り住み5年。今度は追分から恵庭へ。毎日が新鮮で愉しい事だらけ。そんな生活を気まぐれにおしゃべりしています。

紅葉名所「赤岩青厳峡」

2010年10月15日 07時03分46秒 | 季節

雲ひとつない真っ青な空。
風もなく暖かい陽射しに包まれている。。

「赤岩青巌峡」の紅葉を見に行くことにした。

場所は北海道勇払郡占冠村のニニウ地域。
北海道の真ん中付近かな。
人口1200足らずの山々に囲まれた小さな田舎町。
平成15年には氷点下35,8を記録した、北海道でも寒いところだ。

車で1時間半、紅葉の季節、観光客で賑わっていると思っていたのに閑散としている、
ロッククライミングの若者が数人いるだけ。


車から降りるとひやっとする寒さ。
落盤工事中で車は入れず、ゲートより歩いて進む。

「赤岩青巌峡は、赤や青などの珍しい奇岩や巨岩と、山々を彩る紅葉が鵡川の清流に映え、息をのむ色彩の景観を作り上げる。」

はずだったんだけど・・・

寒暖の差がきれいな紅葉を作り上げるのに、、
今年は猛暑に続き、9月に入ってもあまり気温が下がらなかったからね~
ちょっと残念。
でも、ず~と続く鵡川の清流をはさみ、自生する様々な木々たち。
水は濃い緑色を呈し、上流から下流に、静かにたたずむ水もあれば、怒涛のように流れ落ちる水もある。             

                                            
   
「昔は冬の間に伐採した材木を、雪解け水で増水した鵡川に流して運んでいたという。(流送)
流送の時期になると、赤岩青巌峡付近は木材であふれ、木の上を渡って対岸まで行くことが出来たそうな。自動車輸送の発達によって、この勇壮な春の風物詩も昭和33年頃から姿を消していった。」

はらはらと枯れ葉が水流に舞い落ち、消えていく。
仲間が消えていく中、風のなすまま、ゆらゆらと踊る葉っぱ。


行き交う人はなく、工事車両の車が数台通り過ぎただけ。
貸切の紅葉散策だった。

お腹が空いた。
道路奥にポツンとたつラーメン屋さんに入る。
ここでも貸切。
ひとりで切り盛りするおばさん、ラーメンを運んできたまま、いっときおしゃべり。

菊池ふみこさん、昭和18年、東京足立区で生まれ、20歳の時、親の言いつけでここに嫁入りさせられた。当時、好きな人がいたけど、2度目の母親だったし父は厳しい人だったので何も言えず、泣く泣く北海道に来た。一人として知り合いもなくガスも水道も電気もない。毎日泣いていた。
“離婚して帰ってくるようなみっともないことは絶対許さない!”と父から言われてたので、帰ることも出来ず、ただただ働く毎日だった。
旦那は物足りないけど、優しいいい人で、舅姑もよかったから、なんとか今日まで生きてこられた。
このラーメン屋は20年前からやっているんだけど、高速道路の無料下ですっかり車が減って、もう来年は閉めようと思っている。
昔は中高年のライダーが多く訪れ、時に店に泊まらせたこともあったけど、今じゃコンビニでさっさと買ってすっかり立ち寄らなくなった。
毎日手伝いをしてくれるおじさん(75歳)がいるんだけど、その人も昔、ハーレーに乗って本州からやってきて、この土地に住みついちゃったんだ。
この店は最近、ラジオや新聞で取り上げられて結構有名になったから、できればやめる前にもっと有名になって今までの赤字が返せるといいな~。

て言う話しを聞かせてくれた。
まあ~ラーメンの味は好みだからなんとも。
“おしゃべりしてごめん!ご飯大盛りにするね!”と
きんぴらと漬物まで御馳走になってしまった。

楽しかったよ。
ありがとうふみこさん。


占冠方面に行かれた時、是非ラーメン「樹海苑」を訪ねてみてはいかがでしょう。
可愛いふみこさんに会えますよ。







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