飲み仲間のりえちゃん、ドクターヘリに乗る。
お義父さんを近医に定期受診に連れて行った時の事、
2階の検査室から車椅子で戻る途中、意識消失、呼吸停止あり。
外来室はてんやわんや。
心臓マッサージ、除細動等々の救命措置が施されるが、心停止は決定的なものとなった。
りえちゃん夫婦は葬式の相談をしている。
その時、「心臓が動いてます! 呼吸も出てます!」
「お義父さんは必死で生きようとしています。ご家族の希望がおありでしたら、ここでは治療が出来ないので札幌まで搬送しますが、どうしますか?」
「お願いします。」
「救急車では時間が掛かるのでドクターヘリを要請します。」
追分公民館広場にドクターヘリが降り立った。
りえちゃんがお義父さんに付き添い同乗。
札幌手稲まで50キロ程、時速200~250キロで飛行、、15分で病院到着。
今お義父さんは高度治療の中、必死に生きようとしている。
「ドクターヘリに乗っちゃった~! すごくない? 経験出来るもんじゃないよね~ お義父さんに感謝しなくちゃ! また医者がなかなかのイケメンでまるでドラマの世界だったよ~!」
りえちゃん、ひどく感動している。
うんうん、その気持ちよくわかる。
「お義父さん、戻ってくるといいね。」
「うん、待っているんだ・・・・・・」