#367: 犬の話

グレーシーの続きです。
グレーシーは近所の迷惑犬だった、、、のところからですね。

グレーシーが庭に出ている時、たまたま家の前の道を車がとおり過ぎると、大変なことが起きます。
雷のごとく、庭から突っ走って車を追いかけるのです。
ゲーブルを思い出させるすごさでした。
そして、これまた車のバンパーやらタイヤを齧って、牧童犬と化すのです。
ただし相手は羊ではなく車ですが。
これまた本能ですね。
でもグレーシーもハブちゃんも牧童犬として暮らしたと言うことは勿論ないし、親達もその親達もショードッグとしてだけ交配されてきたので、牧童犬の“牧”の字も知らないはずですが。

でもこういった本能（行動とでも言うのでしょうか）と言うのは、遺伝子と環境の両方が関与していると聞いたことがあります。
オーストラリアンシェパードと言う牧童犬の遺伝子、つまり、動くものは一つにまとめて、あっちに連れて行くと言う遺伝子が、突如現れた動いている車と言う環境によって、グレーシーをこう言った行動に走らせたとでも言うのでしょうか。

こうやって、家の前を通り過ぎる車は、チャンスがあったら絶対に追いかけると言う危ない橋を渡りながらも、一度も惹かれることもなく13歳まで生きてくれました。

グレーシーは、あと10日で13歳になると言う日から調子が悪そうにしていました。
散歩にも余り行きたがらず、おしっこだけ。
ウンコのほうは出そうとするんだけど、出てくるのは細い黒いのだけ。
獣医さんのところへ連れて行ったけど、別に異常はないといわれました。
今思えば、あの時血液、尿検査以外にも、腹部のレントゲンも採ってもらえばよかったと思います。

オーストラリアンシェパードの寿命は12歳から15歳。
車に轢かれもせず、13歳まで生きたからいいのかな～。

獣医から、なんでもないといわれてから、死ぬまでの一週間、本当に日増しにくだりざかでした。
でも水も食事ものどを通らなくなったのは、最後の2日間だけでした。

今まで買った犬、すべてが私にとっては特別な犬でしたが、グレーシーはそのわがままさ、気位の高さ、頭の良さから言えば、特別の特別な犬でした。
今でも、毎日グレーシーのことを思い出しています。

ハブグレジュンタのマミー