その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

春時雨

2012年02月29日 | Weblog

 

***

春時雨

***

 

 以前にも書きましたが「時雨」は

降ったりやんだりする通り雨のこと

冬に最も多いので冬の季語にもなっていますが

春にも秋にも起こる自然現象ですから

春に降るものを「春時雨」といいます

春から冬に戻ったような肌寒さののする春の時雨

冬や秋の時雨とは趣が違った暖かさと明るさがあります

気まぐれな春時雨は時に雷をともなった雨を降らせます

これを「春驟雨」といい、その雷を「春雷」と呼びます

春の雷は強風を伴うことで海が荒れ海難事故などの

ニュースが聞かれることがあります

この春驟雨の後には「春の虹」がかかることがあります

春の光の中であわくすぐ消えてしまいますが

あでやかな印象を残してくれます

またこの虹を見ると良いことが起こる吉兆とも言われ

虹を見た人は幸せ感が漂います

・・・

「海の音山の音みな春しぐれ」 中川宋淵

 

 

 

 

ぱふぱふの別館ブログ  Focus Time5入口

(画面隅のブックマークからも行けます)

 


占い

2012年02月28日 | Weblog

 

***

占い

***

 

この所テレビの話題は「占い師~」のこと

あるタレントが占い師とどうしたこうした~毎日やっている

書店に行っても占いに関するの本がたくさん並んでいる

雑誌新聞にもいろいろ出ている

不安な時代にはこの種の話や本が多くなる

著名な科学者の書いた占星術の本もある

大天文学者のケプラーも占星術による暦を作って

生活費に充てていたそうです

「占星術という娘がパンを稼いでこなければ

母なる天文学が飢えてしまう」と手紙に書いています

明治20年代に出版された陰陽師取締規則には

「みだりに吉凶禍福を説き衆庶を惑わし・・」て

金儲けをしてはいけないと

「吉を保ち凶を避くるの道」を教えること

薬を決めたり、人の命数を語ってはいけない

失せものを占うときは

盗賊の人相や姓名を語るな・・と述べています

明治6年太陽暦を採用したとき太政官布告で

日々の吉凶を示す暦注が禁止されました

すると迷信を満載にした「おばけ暦」が

やたらと出回ったそうです

今世界で注目の的の

イランやアフガニスタン一帯はイスラム文化圏で

天文学と占星術の盛んな時代がありました

12世紀の文献には

「占星予報術は自然学の一部門である」

「千占星術師は心が清く人に好かれなければならない

また、見たところ、少し精神が錯乱し、狂気し

予言めいている必要がある」と記されています

占いの語源は

「事の裏」または亀の甲の「裏」を焼いて

表面の割れ方を見たことに由来するそうです

信じる者は救われるけれど

信じすぎると救われないのかもしれない?

 

 

 

 

ぱふぱふの別館ブログ  Focus Time5入口

(画面隅のブックマークからも行けます)


薄氷(うすらい)

2012年02月27日 | Weblog

 

***

薄氷(うすらい)

***

 

春先になって寒さが戻り

氷の解けた池に再び薄い氷が張ることがあります

その氷を「薄氷」といい「うすらひ」ともいいます

古くは万葉集に登場しますが

古典和歌ではほとんどが氷の一種の状態として詠まれ

俳諧でも冬の季語でした

昭和9年刊行の虚子編「新歳時記」で

薄氷を春・2月の部に収録したのがきっかけで

春の季語に移行されたそうです

また、わずかながら古典和歌にも

「春の薄氷」を詠んだ歌があり

その伝統とも結びつき定着したとも言われています

「うすらい」という響きには

どこか儚い刹那の美しさが感じられ

そこには、またたくまに消えてゆく薄氷の

早春の季節感があふれています

 

 

 

ぱふぱふの別館ブログ  Focus Time5入口

(画面隅のブックマークからも行けます)


土曜トピックス 21

2012年02月25日 | Weblog

 

***

土曜トピックス 21

***

 

 

赤と青の話

言葉には赤ととか青といった色の付く言葉がある

たとえば「青二才」「赤の他人」

何故赤だったり青だったりするんだろう

まず「青二才」

青二才って何才?

青二才とは未成熟のことで

二才とは生れてから成熟前までのことを言います

動物では生まれたてを当才といいますから

つまりはまだ幼いということですね

そして色の青ですが・・

青は果実などが熟していない実で

人間ではよく「まだまだ尻が青い」などと使います

未成年ではなくて未成熟であることが意味として重要ですね

最近は30,40でも「青二才」が多くなってる気がします

つぎに「赤の他人」

これは全く関係のない人のことを言います

「赤」には何もないという意味があります

全裸は「赤裸」、すべてでたらめな「真っ赤なうそ」

大恥を「赤っ恥」をかくといいますね

つまり赤の他人も何もない、関係のないことですね

青の他人とは言わない所以です

短く書くって難しいね(笑)

 

 

 

 

ぱふぱふの別館ブログ  Focus Time5入口

(画面隅のブックマークからも行けます)


朝寝

2012年02月24日 | Weblog

 

***

朝寝

***

 

季語の中にはこんなものもあります

「朝寝」

これは春の季語で、気持ち良い春ならばこその朝寝ですね

この時期はまだ少し外気がひんやりするため

布団の中のぬくもりが心地よい

それにも増した軽く寝ざめた後の二度寝は

なんとも気持ち良いものですが

しかも今日は早起きの予定もなく

いくら寝ても起こされる心配もないと来れば

ところがそういうときに限って早々と目が覚めてしまうものだ

若いころは明日は休みとなれば寝てられなくて

あれもしたいこれもしようなどと・・・

そうだ思いついて遠出もよいかもしれないなどと

あてもなくお出かけなど片時もじっとしていられなかった

しかしこれが一度明日も仕事なりお出かけという

予定がある時ほど眠くて起きたくない起きられない

なんでろう~~ぁあなんでだろう~

ってのんきの歌ってられないけれど不思議です

一週間が早くてさらにお休みもあっという間に終わってしまう

ただただ忙しいばかりの毎日・時間に追われ仕事に追われ

あぁあゆっくり寝ていたいっていうと

嫌でも将来ずっと寝っぱなしになるんだから

仕事しなさいっ

 ・・・

「犬からの督促のなし大朝寝」 浦野せつを

「身の丈にあわせて生きて大朝寝」 井上博

 

ぱふぱふの別館ブログ  Focus Time5入口

(画面隅のブックマークからも行けます)


春の雨

2012年02月23日 | Weblog

 

***

春の雨

***

 

春にしとしとと静かに降り掛る雨のことを言います

初春、仲春、晩春の三春に渡って降る雨の総括的呼び名という

ごく一般的な名詞でありありふれていますが

春の雨というだけで心が浮き立ちます

吉田兼好が「徒然草」の中で

満開の花盛りや澄み渡った月ばかりが

見て楽しいものとは限らない

春の雨に降り籠められ、花見をやめ

咲き誇る桜を思って過ごすのも

趣があるものだと言っています

春の雨の静音を聞きながらしみじみとした

時の流れに身を任せるのもよいものです

「不性(ぶしょう)さやかき起こされし春の雨」 松尾芭蕉

年々サクラの開花が遅れ気味になって

最近では四月に咲くことが多くなって

少し花見と雨の関係も変わってきてる気もしています

 

ぱふぱふの別館ブログ  Focus Time5入口

(画面隅のブックマークからも行けます)


サンガイソウ

2012年02月22日 | Weblog

 

***

サンガイソウ

***

 

漢字で書くと三蓋草と書きます

別名 ホトケノザ

名前の由来は対生の葉を「蓮座」に見立てたことからついた名前です

また三蓋草の方は輪生する花が3~4段になることから

冬の終わりから春先にかけて花が咲き始め

ピンクの兎だと子供たちが言うほど

かわいらしい花ですがマクロレンズでないと

そのかわいらしさが分かりにくいかも

また春の七草のホトケノザザは別物で

菊科のコオニタビラコというものです

 

「雑草といわれ悲しき仏の座」 ふらここ愛

 

春は足元にもうやってきていますね

可愛いうさぎが沢山跳ねまわっています

 

ぱふぱふの別館ブログ  Focus Time5入口

(画面隅のブックマークからも行けます)

 


雨水

2012年02月21日 | Weblog

 

***

雨水(うすい)

***

 

二十四節季の一つ陽暦では今月19日ころ

太陽が黄経330度を通過した時

または啓蟄までの期間を指します

分かりやすく言えば立春から15日後ですね

丁度積もった雪や氷が溶けて水になり

降る雪が雨に蚊wるころという意味で

「雨水」とよばれます

堅く凍りついた根雪や氷が溶けて

土も潤い始め暖かい地方では農作業の準備も始まります

冬型の気圧配置も崩れ

関東地方では大雪に見舞われることが多い時期です

この雪は陰暦2月15日前後に降る春の最後の「名残の雪」とは

趣が違い交通機関も乱れ迷惑な「どか雪」です

一方「名残りの雪」は少し惜しむ思いが込められた

「淡雪」といったところでしょうか

・・・

「鉢物のさっと水吸ふ雨水かな」 佐藤一城

 

今年はこの雨水もまだ当分先のような感じです

気温は真冬並み・・春なんてまだ~っていう感じです

 

 

ぱふぱふの別館ブログ  Focus Time5入口

(画面隅のブックマークからも行けます)


雀隠れ

2012年02月20日 | Weblog

 

***

雀隠れ

***

 

歳時記をめくっていると時々日本語の季語でなければ

機能しないような不思議な言葉に出会います

雀といえば、「孕み雀」「黄雀」「稲雀」「寒雀」などの季語がありますが

なかに「すずめがくれ(雀隠れ)」という季語があります

春になって萌え出た草が、舞い降りた雀の姿を隠すほどに伸びた様子を言います

載せていない歳時記もあって、元来が和歌で好まれた言葉だったそうです

また平安時代の書「蜻蛉日記」には

「三月になりぬ 木の葉すゞめ隠れになりて 祭りのころおぼえて・・」

とすでに登場しています

自然の様子を繊細な心と目で見つめ

身近にいる雀を暖かく見つめたことで出来た言葉なんでしょう

・・・

「雀隠れ道楽やめて犬連れて」 小林つくし

 

ぱふぱふの別館ブログ  Focus Time5入口

(画面隅のブックマークからも行けます)


土曜トピックス 20

2012年02月18日 | Weblog

 

***

土曜トピックス 20

***

 

公園を散歩してると広場で掛け声がしたので

少し立ち止まって見ていたら

行進の練習をしていた

始めたばかりのようでみなばらばら~

そしてひときわ声を高くリーダーが

注意点を話し声をそろえて歩くように指示

そこで気がついたことは

行進は左足から踏み出すんですね

なんとなく私は右足からいつも歩く気がしていたので

少し違和感を持って見ていた

家に帰り行進するシーンがあったDVDを見てびっくり

行進は左足から踏み出すんですね

よくよく調べてみると行進はすべて左足からが基本

さて気になることは調べてみたい主義

左脚から踏み出し行進することが定着したのは

明治維新以降だそうです

そしてその起源たるや古代ギリシャだそうです

古代ギリシャの兵士は左足を戦闘用に武装していた

逆に右足は友好を示す為に非武装

つまり何も付けない裸足だったそうです

従って彼らがサンダルをはいた左足を出した時は

相対したものは蹴られるものと予測して

身構える必要があったそうです

一方、これが右足だと悪臭を求められるのと同等で

友好的にふるまう必要があったそうです

又他家を訪問するとき

古代ギリシャ人は決まって右足から家に入り

左足からうっかり入ると喧嘩を売りに来たものと思われ

袋叩きの目にあっても仕方がなかったそうです

そのため当時のギリシャ人は左右の足の踏み出しには

とても気を使ったそうです

それが今の時代にも受け継がれていて

行進の時には左足から踏み出し戦意を示す動作のようです

日本では兵隊を訓練するときに用いられたのが最初だそうです

いやぁあ~知って驚き思いもよらないことにつながって

ついつい足元を見いってしまいます

 

 

ぱふぱふの別館ブログ  Focus Time5入口

(画面隅のブックマークからも行けます)