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土曜トピックス 18
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毎週土曜トピックスにお付き合いいただきありがとうございます
あてもなく始めた土曜特集は
いざとなるとネタ不足で~(汗)
右左の話がそこそこ好評なのででしばらく
その話題でつないでゆこうと思います
今日は意外と気にもしないけれど
よく意識して見ると「そういえばそうだね~~」という話
喫茶店やレストランでコーヒー注文すると
可愛い女性が或いはおばさんが(笑)
コーヒーカップの把手(とって)を左に向けて
テーブルの上に置いてくれるお店がときどきあります
すると客はおもむろにその把手をつかんで右に回して
コーヒーを味わいながら飲みます
これが日本の作法だと思っている人もいますが
何か変だよね?って言う人もいます
海外ではそんな作法の国がないですね
アメリカでもイギリスでも最初から把手は右側です
これは何故かというと
明治時代に生まれた日本独特の作法です
明治時代に日本に入ってきたコーヒーを
当時の人々は飲むマナーが分からなくて
特に女性は把手を持つという頼りなさにとまどいました
当時の女子教育の第一人者の下田歌子さんが
明治30年師範学校の教科書に
「女子普通礼式」の中で紹介しているのがこの方法でした
茶道でお茶碗を回す作法を参考にして
カップの把手を回すことにしたんです
従ってハイカラ女性も
安心してコ-ヒーが飲めるようになったそうです
やがて師範学校の卒業生が全国に広め
現在の喫茶店まで受け継がれたのだそうです
最近ではあまり見かけないですが
今度コーヒーショップに行った折には
しみじみと明治の時代を想像してください(笑)
(画面隅のブックマークからも行けます)