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寒紅
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夏の季語にある「紅花(べにばな)」はキク科の一年草
夏に黄紅色野アザミに似た花が咲きます
花から採った赤い色素は口紅など紅や染料になります
種からは、リーのール酸の多い油を採ります
紅は、平安時代には白粉(おしろい)と混ぜて用いられ
口紅が一般的になったのは江戸のころ
江戸市中には、紅売りという職業ができ
口から入る虫や病を防ぐといわれ、薬用としても常備されたそうです
寒中の作られた「寒紅」は、色鮮やかで特に美しく
中でも丑の日の寒紅は最上級品として「丑紅」とも呼ばれ
薬効も優れていると珍重されたそうです
寒中に紅をさすことも寒紅と呼ばれ
冬景色の中で際立つ紅が目に浮かびますね
「寒紅にしづかに曇る日なりけり」 原石鼎
「寒紅の炎のごとき色引けり」 黒木千草
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