その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

週末コラム 10

2012年12月29日 | Weblog

 

今年一年のお付き合いありがとうございました

ぱふぱふのブログも、明日からお休みになります

皆さまもよい年をお迎えください

皆さまのところへは年末いっぱいまで

できるだけお邪魔したいと思っております

 

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週末コラム 10

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大晦日の夜に除夜の鐘を聞きながら

新しい年を迎えるのは、日本人の年中行事

仏教では人間に百八つの煩悩があって

梵鐘の音を聞くと、その煩悩が解脱するといわれています

ひとつひとつ煩悩から解放されて自由になり

新しい気持ちで新年を迎えることができますように

鐘の音を聞きながら祓い清めるわけです

梵鐘の上のほうに百八つのイボがつけてあります

二十五ずつ四か所と二つずつ四か所に合計百八つのイボが

必ずつけてあり「百八煩悩」を表しています

この鐘の音は、我が国古来の楽律である

日本十二律のひとつなんです

黄鐘調(おうじちょう)という高さが一番すぐれていて

その調子にあっていない場合は

鐘銅の配合割合や全体の量を加減して

繰り返し改鋳して造り上げるのだそうです

何気に聞いている鐘の音も、深い意味と

鐘をつくる鍛工の苦心が込められているのです

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年の暮

2012年12月28日 | Weblog

 

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年の暮

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 一年の終わり、12月も押し迫ったころをいいます

しめ縄や門松など正月飾りで新年を迎えます

さまざまなものを売る「年の市」が各地で最盛期に

近年スーパーやデパートなどは歳末大売り出しといって

11月に入ると始まる所もあったりします

また、コンサートや各種イベントも最後を飾り多にぎわいになりますね

年末は恒例になった「第九」を歌う、歓喜の大合唱

年末独特の忙しさとにぎわいです

そして家庭では家族全員で?

自分の持ち場の大掃除がありますね

 

「母が吾をまたいでゆきぬ年の暮」 夏井いつき

「何もかも磨けば光る年の暮」 遠藤千鶴羽

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柊の花

2012年12月27日 | Weblog

 

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柊の花

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地方によっては節分のころ、戸口に現われます

ヒイラギの葉が邪気を払うという伝えがあって

ノコギリのようなトゲトゲをもち、鬼だって敬遠しそうですよね

寒さの強い地方ではまり見かけないです

濃い緑の葉に独特の艶があります

秋の終わりころから初冬にかけて

白い点のような小さな花をつけます

気が高かったり、葉の影で見落とすことが多いけれど

寒さが嫌いな木なのに、人間は冬の花として珍重します

だから名前まで冬の木「柊」としていますが

気にとっては有難迷惑かもしれない

邪気を門で追い払うと信じて飾られたり

植木にして塀に使われています

花が咲くころ周辺はよい香りに囲まれます

さすがモクセイ科の花よく似た香りです 

 「柊の花の匂ひを月日過ぐ」 野沢節子

「柊の花のともしき深みどり」 松本たかし

「柊の葉の間より花こぼれ」 高浜虚子 

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葉ボタン

2012年12月26日 | Weblog

 

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葉ボタン

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アブラナ科の1~2年草

青汁のケールに近い仲間ですね

白や赤紫、緑の重なり合った葉があでやかです

年末近くなると目にするようになります

丸葉の東京葉ボタン、縮緬葉の名古屋ハボタン

その中間が大阪葉ボタン、そしてニューハボタンというのもあります

色も形も面白いけれど正月を境に

急になんだか置き忘れたもののように寂しさが漂います

北風が吹き始めるころになると、花壇の主役ですね

風邪をひきやすい人は身近で育てるといいそうです?

花言葉は・・「祝福」

「葉牡丹の紫沈み白潤み」 相生垣瓜人

「葉牡丹の素人植ゑを見抜かれし」 難波慶子 

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千両

2012年12月25日 | Weblog

 

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千両

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センリョウ科の常緑小低木

茎は草質で節の部分が膨らんでいます

盆地や庭園などに多く見受けられます

冬になると実がサンゴ色に熟し、野鳥がついばんだ実は

あちこちに新しい芽を吹かせます

縁起の良い名と、つぶらな美しい実が好まれ

切り花として正月の床の間に飾られます

センリョウとマンリョウはよく比較されますが

植物的には全く縁のないもの通しです

しかし、冬のひっそりとした庭園には欠かせない存在です

 

「すれちがふ僧の伏目や実千両」 谷中隆子

「山より日ほとばしりきむ実千両」 永田耕一郎

 

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クリスマス

2012年12月24日 | Weblog

 

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クリスマス

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クリスマスイブにはなぜサンタがやってくるのか

最近はどうなのかよくわかりませんが・・

私の子供のころは、靴下をぶら下げて、サンタクロースからの

プレゼントを楽しみにして眠ったものです

この時期にプレゼントを贈る習慣は

古代ローマからあったそうです

ドイツ、スイス、オランダなどは12月6日に

プレゼントを贈るそうです

聖ニコラウスの祭日がこの日に当たるからだそうです

サン・ニコラースがサンクト・クラウスに

そしてサンタクロースに変化してきたものだそうです

又12月24日になったのはアメリカに広まってからだそうです

ブラジルのサンタさんは夏にやってくる

それは12月が夏だからです(笑)

・・・・・ 

歳時記からは少し外れましたが・・

ちゃんとクリスマスは歳時記に載っています

ですから季語も・・クリスマス、降誕祭、聖樹などがあります

 

「早々と小児病棟聖夜の灯」 松岡巨籟

「聖樹の灯音あるごとく点滅す」 木村利子

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週末コラム 9

2012年12月22日 | Weblog

 

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週末コラム 9

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 「クリスマス」を、俳句に詠むときは「降誕祭」「聖夜」「聖樹」など

降誕祭の言葉が示すように

クリスマスはキリストがこの世に生れ出た日とされています

しかし、キリスト降誕の日は記録として何も残っていない

「クリスマスはキリストの誕生の日ではない」

かつて、降誕の日は1月6日とされ

ローマ教会が12月25日に改めました

その理由は、ヨーロッパの農民が

冬至を祝う日だからこの日にしたそうです

つまり、布教のためにローマ教会はあえて

異教徒の習慣に降誕祭を合わせたということです

日本ではクリスマスはすっかり定着して

クリスマス前夜のイブの街は若いカップルでにぎわいます

子供たちはプレゼントやケーキが楽しみで

大人は忘年会まっさかり

家族で静かな家庭のクリスマスを祝うのはどれほど?

あなたはどんなクリスマスですか(笑)

 

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冬至

2012年12月21日 | Weblog

 

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冬至

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 一年で最も昼が短く、夜が長い

これから次第に日が伸びてゆくので

古代には冬至が一年の始まりだったそうです

この時期に咲く梅があります

冬至梅(とうじばい)といい、一重咲きの白い花

繊細な枝ぶりや上品な咲きようから

盆栽として好まれています

冬至のころは雪が舞い散ることもありますが

ひそやかな花のたたずまいから雪中梅の情景が浮かびます

 

「梅の花降り覆ふ雪を包み持ち

君に見せむと取れば消えつつ」 詠み人知らず

 

冬至といえば柚子とゆず湯

体温めて風邪知らずにと・・長い習慣が続きます

この時期の旬の魚は・・・マグロ

旬の花は・・・千両万両

そして旬の野鳥は・・・コゲラ

一秒間に20回もくちばしを木の幹に打ちつけます

「わが家を遠しと思ふ冬至かな」 成田千空

「到来の長ねぎ囲ふ冬至かな」 はし本くるみ 

 

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万両

2012年12月20日 | Weblog

 

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万両

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ヤブコウジ科の常緑低木

万両は染料に勝るという意味でつけられた名前

センリョウよりも実が大きく紅の色が寂て重々しい

葉の緑も濃く豊かな感じがします

7月頃から小花が枝先につきま、春まで実が赤く残ります

センリョウは葉の上に実をつけますが

マンリョウは葉の下に垂れさがります

友に正月飾りとしてよく利用されます

千両といえば大金だった昔、更にその上の万両があって

気分はいかがなものだったんだろうと想像してにんまりしてしまう

センリョウは一株で見ごたえはあるけれど

マンリョウは転々としたところに風情があります

センリョウに比べて背が低く、やや暗い感じがします

「万両にゆきとどきたる帚かな」 橋本鶏二

「万両は兎の眼もち赤きかな」 千代女 

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シクラメン

2012年12月19日 | Weblog

 

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シクラメン

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 歳時記的には春の季語に入るシクラメン

今花屋さんの店頭には、ポインセチアとともに

シクラメンが所狭しと並んでいます

寒くなると、気力、体力とも消極的になりがちです

シクラメンを飾って活力を貰いましょう

次から次へと咲く花に心がなごみ

明るい気持ちになれます

リビングやキッチンなど人が集まる場所におきます

沢山咲いた時などは花の付け根から

そっと抜いて花瓶に入れ、切り花としても楽しめます

ちなみに花ことばは・・「絆」です

鉢の中でひしめくように咲く花は

篝火草の別名があるほど 

「シクラメン花のうれひを葉にわかち」 久保田万太郎

「この部屋にそろそろ飽きてシクラメン」 片山由美子

 

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