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二月
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そこかしこ小さな春が息づきます
気温が15度を超えると人は春を感じるといいます
今年はまだまだその気配がなく遅れている春
晩冬(小寒から立春の前日頃まで)の季語にも
「春隣る(はるともる)」というのがあり
すぐそこまで春が来ている感じを表現しています
実際暦の上では2月3日ころが寒明けになりますが
まだまだ寒い日が多い二月です
「冬芽」は秋のあいだに生まれ冬を越す芽のこと
長い冬を梢の先で身を堅くしてジッと春を待ち続け
二月ともなると見た目には変化がなくても
冬芽自身の中では若葉の季節に向けて
胎動が始まっているのです
山では雪が解け始め
北国では凍てついた土が緩み
森からは小鳥のさえずりが聞こえ
冬から春へのかすかな動きが
そこかしこで感じられる季節
それは身も心も「和む」ような動きです
しかし
今年はまだまだその気配が二月になってもない
遅れている春が待ち遠しいですね
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