その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

立春

2012年02月07日 | Weblog

 

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立春

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暦の上ではすでに春になりましたが 

立春は旧暦のお正月とは限らない

歳時記の中で戸惑うのは、旧暦と新暦の間の

季節感のずれがあることです

例えば「二月」や「睦月(旧暦1月)」あるいは「旧正月」

これは春の季語です

そして立春ももちろん春の季語

どれをとっても現代感覚からすればまだ冬ですよね

雪も降ってるし・・・実際にこういう句もあります

「立春の雪のふかさよ手毬唄」 石野秀野

私たちにとって春というのは通常3月から5月ですね

これが旧暦ですと1月から3月になります

旧暦の1月は立春から始まると覚えている人も多い

その感覚はわかるとしても実際には少し食い違います

 立春が年末に来ることもあります

立春は季節の区切りになります・・どういう区切りかというと

冬至と春分の区切りなのです

この二つの中間に立春があって、春はこの日から始まります

旧暦のややこしいところは、月の満ち欠けを目安としたからです

月は29日半で次の満月(あるいは新月)を迎えます

そこで旧暦では30日と29日の月を

交互に組み合わせて12ヶ月としました

これだと1年は354日前後になってしまい

実際の1年よりも短くなってしまいます

そこで2,3年に一度(33ヶ月に1回)の割合で

閏月(うるうづき)を挟み込みました

いきなり1ヶ月増えるのですから唐突です

これに対して立春は太陽の動きをもとにしていますから

いわゆる太陽暦となり現在の暦と一緒ですね

従ってどうしても旧暦の正月は立春と

大きくずれてしまいます

12月中に迎える立春は「年内立春」といって

冬の季語となってしまいました

旧暦の12月はまだ冬だからで

そういう年は珍しくなかったのです

 

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