その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

春隣り

2012年02月06日 | Weblog

 

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春隣り

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暦の上ではもう春です

そしてタイミングが悪くて書きそびれてしまった季語

「春隣」とは、冬の終わり頃

春がもうすぐ近くまで来ていると感じることです

「春近し」ともいいます

「隣」には、手で触れらるほどの近さが感じられます

蕾が膨らみ始めた街路樹や梅の木に気づいて

春の日差しの暖かさを人よりもひと足早く受け止めている

草花に教えられているような思いがします

氷点下の冬を過ごす北国の人にとっては

待ちにまった春の到来です

雪の下には春を待つフキノトウ

川には清涼な雪解け水が流れ

生き物たちは目を覚まします

同じような意味を持つ季語に「春待つ」がありますが

こちらは主観的で「春隣」や「春近し」よりも

春を待ちわびる気持ちが強い言葉です

・・・

「叱られて目をつぶる猫春隣」 久保田万太郎

・・・

ぽつりぽつりと蕾もほころんできました

間もなく甘い香りとともに可愛い花が開きます

今年は少し遅れているようです

 

 

 

 

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