その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

山の四季

2012年02月17日 | Weblog

 

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山の四季

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歳時記がとらえた日本の山の四季

俳句で山が季語となる場合は

たとえば「春の山」とか「冬の山」といった

誰にでもわかる言い回しですが

歳時記の世界ではもっと擬人化された表現があります

新聞や小説などにも時々出てくる

「山笑う」がその一つです

「故郷やどちらを見ても山笑ふ」 正岡子規

「山笑う野はさざ波の光満ち」 手塚順

「山笑う」は春の季語なのです

木々の芽吹きはまだ始まったばかり

或いはまだ芽吹かない山でもどことなく潤いがあって

暖かな日差しを浴びて如何にも上機嫌にみえます

それが「山笑う」です

春以外の季節の山の表現はというと

夏は「山滴る」  秋は「山装う」 冬は「山眠る」です

一度や二度耳にした言葉ではないでしょうか

どの季節も実感が伴ってきますね

今年は遅くまで積雪がたくさん残っています

山が笑いすぎて雪崩にならないことを祈りながら

春を謳歌したいですね

 

 

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