その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

日脚伸ぶ

2012年02月13日 | Weblog

 

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日脚伸ぶ

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 「短日」といって冬の暮は早い

一年で最も昼間が短いのは冬至

冬至を過ぎると 今度は昼間の時間が少なくなり

一日一日と日が伸びてゆきます

これを俳句の世界では「日脚伸ぶ」といいます

「伸ぶ」は「伸びる」の文語です

その伸び方はほんのわずかずつなので

先人たちはそれを「畳の目ひとつずつ」と

表現しました・・もしかすると「畳の目」も

分からない言葉になっているのかもしれませんね

話がそれましたが~~それほどゆっくりとしたことを

「日脚伸ぶ」と表現したのです

しかしふとある日それを実感することがあります

冬も終わりに近づいた1月中旬から2月にかけて

まだまだ寒さが残るものの

少しずつ気温も上がり 小鳥たちのさえずりも

周囲によく聞こえるようになります

ゆっくりと春が近づいている気配がして

気がつけばわくわくと心躍る情景です

 

「日脚伸ぶ母を躓かせぬやうに」 広瀬直人

 

 

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