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福寿草
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キンポウゲ科の多年草です
山野に自生し旧暦の正月ころ咲き始めます
最近では生花店には色とりどりの花があふれていますが
昔の正月は花の乏しい時期
落ち葉の下から黄金色の小さな花を開く福寿草
まるで冬の日だまりのようで
まだ寒さの厳しい時期に精いっぱい咲いている姿は
春が近いことを告げる明るい希望に満ちている
「元日草」とも呼ばれ
江戸時代には観賞用に鉢植えにして
正月に花開くように育てられました
真っ赤な南天との組み合わせは
「難を転じて福寿を招く」といわれ
大変縁起の良いものとして
正月の床の間などに飾られました
「まどろめるわれを見守り福寿草」 阿部みどり女
今年は少し開花が遅れて2月に入ってから花が開きました
まだ一つ二つと僅かですが
太陽が上がるとともに開き始めて
夕日とともに花を閉じます
(画面隅のブックマークからも行けます)