のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

2007年3月:歌舞伎座_夜 義経千本桜 後半

2007-03-12 02:09:01 | 観たぞ: 観てきて一言
玉さんの写真展でうつつを抜かしておりましたら、危なかった。
歌舞伎座滑り込んだの開演5分前切ってました(^_^;)
あ~間に合ってよかった! 走ったかいあり。

で、とりあえず周辺の話。

・3階のたい焼き屋さんは 札幌出張中
だそうで、今月は3/11から販売だそうです。というわけで、今日のおやつは
最中アイスになりました♪

・菊之助さんが出る映画「怪談」のチラシがありました♪
・・・ちょっと、怖いチラシだった(^_^;)
これ、もう世界配給が決まってるんだそうです。
うーん、音羽屋さんてば お姉さんも弟さんも いんたーなしょなる~♪

・かぶきはともだち に笑也さん登場
析の会のセミナー「かぶきはともだち」のチラシをもらってきました。
↓別記事を起こしました
笑也さんの「かぶきはともだち」
http://blog.goo.ne.jp/hm_notari/e/84ee2eca3e4bde902ad5c6c35c56f01b

◆観劇日
2007/3/8(木)

◆観劇位置
3階B席正面

◆全体をとおして
全体的にとても配役のバランスがいいんですね、今回の舞台は。
どの役も適材適所で、話の上での登場人物と役者さんのバランスに無理や違和感がないんです。
さらに 人物関係(夫婦・主従など)でみても無理がない。
こういうのは観る側としてもとてもここちよいですね~。

それから 今回、夜の部は4幕目・5幕目・大詰ということになってますが、
元々この話は全5段のはず。
というわけで、本来はどういう構成かというと 以下のようになってるようです。
大序仙洞御所の段
北嵯峨の段
堀川御所の段以前、博多座の通し公演でここの段だけ上演がありました。
二段目伏見稲荷の段今回の通しはここからスタート。ここが序幕
渡海屋大物浦の段二幕目
三段目椎の木の段四幕目 ここから夜の部
小金吾討死の段同じく四幕目
すしやの段五幕目
四段目道行初音旅昼の最後の道行きは本来はここらしい。
河連法眼館の段大詰 奥庭はここに含まれてます。



◆構成・感想
※■をクリックすると、別ウィンドウで開きます。
※ネタバレしてますので、まだ見てない方は、そのへんご了承の上ご覧くださいませ。
※コメントは まとめてこちらの記事にお願いします。

四幕目 木の実/小金吾討死(約60分)
休憩:20分
五幕目 すし屋(約90分)
休憩:30分
大 詰 川連法眼館/奥庭(約90分)
コメント (4)
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2007年3月:歌舞伎座_夜_1:四幕目:木の実・小金吾討死

2007-03-12 02:05:11 | 書いたぞ: 感想書きました~
四幕目 木の実・小金吾討死

◆配役
いがみの権太仁左衛門さん
権太パパ:鮓屋弥左衛門左團次さん
平維盛の奥さん:若葉の内侍東蔵さん
権太女房:小せん秀太郎さん
平維盛の部下:主馬小金吾扇雀さん


◆あらすじもどき
パス

◆のたりの眼
【木の実】
・灰皿
 舞台の2つの床机においてある灰皿?がかわいい♪ 招き猫と手ぬぐいかぶりのダルマです。

・小金吾の衣装
 衣装の配色(中は黒:羽二重、上着が青色の半合羽)はいつ見てもかっこいいなぁと思います。

・子役のお2人
 かわいいんだ、これが。今回はセリフもハキハキパキパキでGOOD!

・秀太郎さん
ちょーっと声がかれ気味かも?

・仁左さん
うーん、かっこいい!なんて艶気のあるひざかしらっ!!
あれはどう見ても60過ぎの足じゃぁないなぁ(^_^;)
子供にスリスリするところなんかは、なんていうか、かわいいくらいです。
この後がわかってるだけに、胸の痛むシーンでもありますが。

アレ?仁左さんもちょっと声がダミダミしてるかな?

【小金吾討死】
眼目の縄を使った殺陣のところは 意識がしっかりしてたんですが・・・
その後がどうもおぼろ<(ーー;)
気がついたらいつの間にか六代君と若葉の内侍が断腸の思いで花道をひっこんでいくところで
次に気がついたら、いつの間にか出てきていた左團次さんが首を打ち落とすところでした(^_^;)

・縄を使った殺陣
元は八重之助さんのものだそうですが、色々アレンジされてるようです。
縄の絡まり方がキレイでした♪
そういや、ここに出てくる四天さんたちは十手をもってるんですよね。
十手というと、なんとなく江戸の頃を想像してしまいますが、
源平の時代でも、もう十手だったんですね。


・首打ち落とし
定式幕が閉じて行く中、幕の向こうで弥左衛門が小金吾の首を打ち落としたと
わかる音が聞こえるはずなんですが・・・
あれ??打ち落とした音を表すツケは聞こえたけど「エイッ」って声は聞こえなかったなぁ。
声ださないこともあるのかな?それとも3階まで聞こえなかっただけ?


◆花道度:
木の実:高
若葉の内侍・六代・小金吾一行の出
小金吾の荷物を持った権太のひっこみと出
権太親子のひっこみ
権太親子の引っ込みに、七三での権太と小せんのやりとりがあります。
この先のお話の上でもぜひ、見ておきたいところ。

小金吾討死:低
小金吾を置いて去らざるを得ない若葉の内侍・六代の引っ込み
他にもあったかもしれないけど、ちょっと記憶が・・・(^_^;)

ちなみに、結構、出入りがありますが、他の劇に比べて、上手揚幕からの
登場・ひっこみが多いような気がします。
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2007年3月:歌舞伎座_夜_2:五幕目:すし屋

2007-03-12 02:03:46 | 書いたぞ: 感想書きました~
五幕目:すし屋

◆配役
いがみの権太仁左衛門さん
鮓屋弥左衛門左團次さん
弥助実は三位中将維盛時蔵さん
お里孝太郎さん
梶原の臣由次郎さん/桂三さん

松也さん/宗之助さん
猪熊大之進錦吾さん
お米竹三郎さん
若葉の内侍東蔵さん
小せん秀太郎さん
梶原平三景時我當さん


◆あらすじもどき
パス

◆のたりの眼
松嶋屋さん3兄弟が同じ舞台にそろい踏みする一幕。
私の記憶する限りでは、結構、めずらしいと思ったんですが、そうでもないのかな??
・イヤホンガイド解説より
いがみ=ゆがみ がなまったものらしいです。
すしや
吉野に舞台になったお店があるらしいです。で、そこには権太の墓なんかもあるとか。
ただし、昭和4年の建立だそうで(= ほんものではないってことですね^_^;)。 

・役者さん・登場人物

時蔵さんと孝太郎さんは絶好調みたいだけど、竹三郎さんがちょっと本調子ではなかったかも

孝太郎さん・お里ちゃん
お里ちゃん かっわいい~♪」と言いたくなるくらい、かわいらしかった!
一番かわいかったのは、弥助と早く寝たくて、戸締りしながら
「あっ、向かいの灯りももう消えた」「おぉねむ~」
とやるところ。

さらに その後、弥助さんの正体が知れた時には、潔く、身を引いたところは
個人的にはお里ちゃんという子のポイントの高いところ。
あんなに好きだったのに、喜んでたのに、どれだけの思いをガマンして維盛親子を逃がすんでしょう。
私は歌舞伎に出てくる強い女の人が好きなんですが、このお里ちゃんも ある意味とても強い人なんだと思います。

竹三郎さん・おっかさん
弥助さんが「呼び捨てにしてくれ」と頼むのを「弥助は連れ合いの以前の呼び名。それを呼び捨てにはしにくい」
と、本当は弥助さんの正体が維盛とわかっている以上、呼び捨てにはできないのをうまーく言い訳してるなぁとその言い訳にちょっと感心

それから 権太がおっかさんからお金を借りる口実に ここにいられなくなったんで他所に行く
といったのにも「どこへ どうして なにしにゆくのか?」となかなか的確な質問をなげてたのも
印象に残りました。

あと、梶原が乗り込んできたとき、親父さんが金を隠した鮓桶の方を差し出そうとしたのに
あっ、と気がつき「ちゃうちゃう、その桶はちゃうわ」という感じの親父様を止めようとするそぶりが
絶品でした♪

基本的に、このおっかさんは権太に甘すぎるような気がするけど、どんなにいがんでいようと惜しみない愛を送るおっかさんだからこそ、権太の改心の支えにもなったのかもしれませんねぇ
権太が終盤、親父様に指されたた後、2人が身替りであったことを告白するとき
最初、と親父さんに向かって「あのお2人とみえたのはなぁ」といいかけたあと、一度「母じゃ人-っ、あのお2人とみえたのはなぁ」と母親にすがるんです。
親父さんへは、申し開きと意地ともムキとも思えるような挑戦的な口調なんですが、
お袋さんに言うときは、一転、すがるような、本当に聞いて欲しいというような、そんな口調になってるような気がします。

幕が引かれていく中、息の絶える権太に向かっての「権太郎ーっ!」という絶叫は耳に残ります。

時蔵さん・維盛
お正月に浅草のを見たときは、全体に「こいつはひどいヤツだよなぁ」という印象が先行したんですが、
今回の時蔵さんの維盛には、そういうのを感じませんでした。

例えば、お里ちゃんとベッドインしないいいわけをするところ、以前は、
だったら夫婦約束なんかするなよ~<(ーー;)
と思ったんですが、今回は「よし、維盛君、固くていいぞ」と思ってしまいました。(^_^;)

それから、最後に瀕死の権太を見る態度。お正月に見た時はなんとなく冷たさを感じたんですが、
今回は、あぁ、権太の告白に 維盛夫婦が胸を痛めているんだなぁ という感じがしました。

ところで、劇中、弥左衛門と会話するとき、弥助から維盛に態度を変えるところがあるんですが、
このとき、左手だけ胸にそえたポーズで座ってらっしゃるんですが、この手、なんだろう??
普通に両手をひざにおけばいいのに。ちょっと疑問でした。

仁左さん・権太
いやーほんとにいい脚ですねぇ。仁左さん♪

前半のお金をせびるところで おっかさんの膝に甘えるところは、個人的にはちょっとナンでしたが(^_^;)
それ以外は、やはり 仁左さん、どこをとっても「上手いなぁ」と思ってしまいます。

しかし、いつも終盤の告白聞きながら思うんですが、権太が鮓桶かかえて 維盛親子を追いかけるところ、
権太の告白によれば、あの時、権太は維盛親子をちゃんと逃がしてやるために追いかけていった というんですが、
どんなに思い返してみても、そうは見えないんですよねぇ(^_^;)
まぁ、それで正解なんでしょうけど。

後半、2人を梶原に引き渡して、縁側に座ってあごヒゲをブチブチぬいてた権太。
そこを梶原に「これへ出ぃ」と言われた時に「ん、バレたか?ヤバイか?」というような表情をするんですが、
これが、とてもいい表情でした。仁左さん、ちょっとした表情がその何倍もの言葉を語ってくれるような気がします。

ちなみに、あのひげ抜きは、流れる涙はヒゲを抜いた痛みとカモフラージュするためなんでしょうかねぇ。

それから、花道七三で 若葉の内侍に扮した女房と目で語り合うところ、これがまた、とってもよかった!
これもまた、すごく、語るものが感じられる目でした。

その後、権太が「おやっさん、おやっさん!」と親父さんに語りかけるところ、
どんなに泣きたいかしれない心を抑えて、「上手いことやりすごしたよ!」と
子供が大人にうれしそうに報告するような そんな明るい声で語りかけるんですが、
こんな無邪気な声を出したところを、それも親に刺されちゃうんですから、その可哀相さがより際立ちます。
こうした無邪気なような声をここで出すのも、さすが仁左さんだなぁと思います。

今回は大丈夫かな~と思ってたんですが、権太が笛の袋をほほにあてるところで、やっぱりグっときちゃいました。
あの派手な笛の袋に こんなところで泣かされるとは思わなかった・・・(>_<)

正月の浅草での愛之助さんの権太に比べると、泥臭さみたいなのが感じられてリアルな感じがしました。
まぁ、そこはやっぱり年の差、経験の差、ですかねぇ。

左團次さん・親父様
左團次さんも仁左さんに負けず劣らずいい脚です♪

左端の桶を右端に移動して右から数えたときの位置をずらしてしまうのは、覚えていたんですが、
なんでわざわざ桶を移動させたんだろう とその理由を覚えていなかったんですが、
そうか、血で汚れた服を左端の桶の下にある収納に隠すためだったんですね。
何回か観てる演目なのに、今回、ようやく記憶に残りました(^_^;)

終盤、権太に「半年前にその気持ち(=改心しよう)を持ってくれていたら・・・」というんですが、
死にかけてる、それもその理由が理由の権太に、今、それをいうのは、かわいそうなんじゃ
ないかなぁ。いいたくなる親父さんの気持ちもわかるんだけどね。

大体、問答無用で権太を刺しちゃうとこからして、親父さん、ちょっと行きすぎだと思います・・・
まぁ、動揺してたんでしょうけどねぇ・・・

・その他
ところで、このお話、最後には、頼朝は最初から維盛を逃がしてやるつもりだったことが明らかになるわけですが、
そうすると、
・はなから梶原はどんな首をさしだされても維盛卿と認めるつもりだったんでしょうか?
だからこそ、ニセの若葉の内侍・六代君まで差し出した権太を梶原はほめたんでしょうか?
・連れて行かれた若葉の内侍と六代君は 助けてもらえるのでしょうか?
・結局、権太のやったことは、無駄だったんでしょうか?

なんか どれをYESといわれても、誤解されて親に刺された権太の哀れさが増すばかりではあるんですが・・・

◆花道度:
配達帰り?の弥助の出
金をせびりに来た権太の出
小金吾の首を隠し持った親父様の出
どこで親父様に抜かれた?若葉の内侍・六代君の出
維盛親子の引っ込み
鮓桶かかえた裸足の権太の引っ込み
権太をおっかけようとする親父様が引っ込みかけて戻り
それと同時の梶原一行の出
ニセ若葉の内侍・六代君をつれて ニセ維盛首入りの桶を抱えた権太の出
梶原一行の入り

出入りは結構ありますが、しっかり見えなくてくやしいのは 鮓桶かかえての権太のひっこみくらいでしょうか。
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2007年3月:歌舞伎座_夜_3:大詰:川連法眼館・奥庭

2007-03-12 02:01:40 | 書いたぞ: 感想書きました~
大詰:川連法眼館・奥庭

◆配役
佐藤忠信佐藤忠信実は源九郎狐菊五郎さん
源義経梅玉さん
静御前福助さん
亀井六郎團蔵さん
駿河次郎秀調さん
伊勢三郎亀蔵さん(奥庭のみ)
片岡八郎友右衛門さん(奥庭のみ)
川連法眼彦三郎さん(川連法眼館のみ)
飛鳥田之助さん(川連法眼館のみ)
横川禅司覚範実は能登守教経幸四郎さん(奥庭のみ)


◆あらすじもどき
パス

【川連法眼館】
◆のたりの眼
・團蔵さん
あーっ!! 團蔵さん、駿河じゃないっ! 亀井って、そうか、赤っ面のほうか~っ
ちょっとショック。_| ̄|○
てっきり、この間と同じ駿河だと思ってたんですよねぇ・・・

でも。赤っ面なんだけど、かっこよかったんです!
大抵、赤っ面の役は「かっこいい」という形容詞はあてはまらないんだけど
今回の團蔵さんの亀井は、なんかちょっとスマートな感じもして かっこよかったんです!

特にもうひとりの忠信を確認しに花道を引っ込む時、
裃の片袖をパッと脱ぐところが鮮やかでかっこよかった♪♪

というわけで、よく観たら駿河よりも動きの多い亀井で結局、満足♪

・菊五郎さん
すみません、狐の見所と最後の化かされのみなさんのとこ以外は
腹の皮突っ張らせて、意識を飛ばしておりました(ーー;)
そんな中、澤瀉屋さんの見慣れてるんで、「おぉ、なんかでてくるスポットが違う」というのが目に付きました。

でも、最後のところ、かわいいなぁと思える狐さんになってました。
菊五郎さんの実年齢を考えると、「さすが」という思いに駆られます。(^_^;)

ちなみに荒法師たちが花道を出てくるときに火炎模様にぶっかえってます。

・葵太夫さん
上手の上での語りでした。が、どうも お声の調子がいまいちらしい。
ラストの「飛ぶがごとくに」(でしたっけ?)のところ、ちょーっとかすれちゃってました。

・静御前
今回、鳥居前とここが福助さんで、道行だけ芝翫さんなんですね。
梅玉さんの義経が出てきた時、待ち時間長くてお疲れ様ですねぇと思ったんですが、
実は福助さんの方がさらに待ち時間ながいんですね(^_^;) お疲れ様です。
ちなみに今回の福助さん、あんまり声がキンキンしてなくて、なんかいい感じでした。

・腰元さん
インターミッションに出てくる腰元さんは6人。下手からでてくる腰元の筆頭がしのぶちゃんでした♪
お着物の色は青でした。 いつも青だったっけ??

・荒法師
3人です。辰巳さんと多分、音之助さん、それとイヤホンで聞く限り松之助さんと聞こえたんですが
多分、これは聞き間違いだと思います。(^_^;)
正解は筋書き買ったら確認します
【3/24追記】松五郎さんが正解でした!

3人というのは澤瀉屋さんの見慣れてると人数少なくて少しさみしい感じもしますが
化かされのところは スピーディーで菊五郎さんとの息もあってて、みてて楽しかったです♪

◆花道度:
法眼の出
ホンモノ忠信の菊五郎さんの出
申し次の侍の出と入り2回
亀井の引っ込みと出
静御前の出
荒法師の出



【奥庭】
◆のたりの眼
初めて観ました。今までこのお話にでてくる平家の残党は2人(知盛と維盛)と思っていたんですが
実は、ここで、3人目がでてくるんだということも初めて知りました。
ちなみにここで出てくる3人目の平家の残党:能登守教経(のりつね)さんは忠信の兄ちゃんである継信さんを
討った人だそうです。

今回は初めてみる場面で、色々なメモをまとめられなかったので、つらつらと書いていきます。
ちなみに、どういう経緯でこの教経さんが出てきたのか、その辺はイマイチわかりませんでした(^_^;)

川面法眼館の最後で浅黄幕(竹垣?の絵付)がかかります。
その後上手の幕外で スタンディングで大薩摩! 巳紗鳳さんと確か巳太郎さん
こうした幕外の大薩摩聞くのはなんか久しぶりでした♪
実は、結構好きだったりします。幕外スタンディングな大薩摩

ちなみに足台を出したり片付けたりしにくる方、着流しです。
多分、長唄のお弟子さんなんでしょうが、着流しの裏方さん というがなんか新鮮な感じがしました。
普通の舞台では着流しの後見さんや裏方さんはいないですもんね。

で、大薩摩も終わって、下座もキリがいいところになり、いよいよ幕が振り落とされるか! 
と思ったら「まだまだまだっ!」と中から大道具さんらしき方の声が(^_^;)。 
さらに、それに答えて囃し方さんらしき声が「まだ?」というのもはっきりと客席に聞こえて、観客席には笑いが。
3階にいる私にもはっきり聞こえましたもの(^_^;)。あれほどはっきり聞こえちゃうのもめずらしいですよ(^_^;)

これは、演出・・・じゃあないですよねぇ、多分(^_^;)
で、さらにワンフレーズ?下座がくりかえされたあと、ようやく開幕♪

「奥庭」というと、本朝廿四孝の「奥庭」を思い出すんですが、これは川連法眼のお館の「奥庭」ということらしい。
池があるのは同じですが、本朝廿四孝と違って 桜の咲く庭園です。

始まりはなんか「先代萩」の床下とデジャブな展開です。
真ん中からセリがあがり、荒獅子男之助ならぬ横川禅司覚範(実は平教経)の足元にねっころがっているのは
鼠ならぬ白狐
ドスのきいた「あ~ら あやしやなぁ」のセリフはまさに「先代萩」(^_^;)

横川禅司のド派手な頭巾は、先月みた「船弁慶」の弁慶の頭巾を思い起こさせます。

で、狐相手の立ち回りが始まりますが、似てますねぇやっぱり「先代萩」の床下に。
でも、狐相手の立ち回りってのは、めずらしいかも。

狐さんは最後は中央下手よりにある石灯籠に飛び込んで退場。

法眼を呼ぶ声にこたえて花道・上手・下手より出てくるのは義経主従+静御前
花道からは忠信のみ。
下手からは駿河と片岡
上手から義経・静御前に亀井♪と伊勢。

義経さんは御身衣ではなく、なんか三番叟のような格好。
静御前もピンクの衣装におめしかえ。
駿河と亀井は同じ衣装です。

わーい♪亀井の團蔵さん、再登場! うれしいな~♪
赤っ面がやっぱりかっこよく見えます。
えぇ、たとえ極悪ドコモダケな髪であっても♪
あと、なんとなく、いつも團蔵さんがやるお役より、若いというか少し幼いようにみえるのは
赤っ面の効果かもしれません。

で、折角、教経を包囲したというのに、義経さんてば「継信の追善」といって勝負は次にお預け
という展開にしてしまいます。
継信さんを討った人なら、いまここで討ってしまうのが追善なんじゃないかなぁと思ってみたりしたんですが・・・(^_^;)

あ、ということは、結局、この話に出てくる平家の残党で、もう一度亡くなる羽目になったのは
知盛さんだけということになるんですね。

最後は、教経さんがやりで義経と忠信に「大入り」と切って、お立ち台に登って
めでたしめでたしの大団円となります。

が。あの場合、教経の幸四郎さんになるのが自然の流れなのかもしれませんが、
でも、あの場面にちょっと出てきただけで、あのおいしい役をさらっていくのはどうかと。
個人的には狐忠信の菊五郎さんか、義経の梅玉さんに乗って欲しかったです。
だって、お2人は最初の場面から同じ役を通してきたわけですし。

團蔵さんがもう1回でてきてくれたから、結構うれしかったんですが、
うーん、この終わり方はちょっと消化不良~<(ーー;)

◆花道度:
忠信が出てくるだけです。
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