今年2本目は新春浅草歌舞伎1・2部ぶっ通しでございます♪
残念ながら 時間の都合で1部の「鳴神」はパス。
◆座席:3階前方
忠臣蔵 五・六段目を2回と 亀治郎さん舞踊「蜘蛛絲梓弦 」を見てまいりました。
◆忠臣蔵 五・六段目
鉄砲渡しと勘平腹切です。
・配役
・役者
役者さんごとに行きます。
まずは1・2部で役が違う役者さんから。
トップは七之助さん。
1部の勘平は やっぱり、イマイチ私のイメージの勘平ではない感じです。
でも、本当の勘平のイメージは 七之助さんのような優男系といいますか、
かなり繊細な感じの人なのかもしれません。
最初は違和感が先に立ちましたし、時々 高く抜ける声で女性のように感じちゃうところもありましたが、
終盤の悲壮感というか、絶望感というか、ヤケバチ状態は目をひきつけるものがあり
「おっ」と思わせていただきました。
2部のお軽は 視覚的には勘太郎さんより 七之助さんの方がしっくりくるのですが、
かなり勘平で声を大きく張り上げまくったあとだけに、声の方の調子がいまいちだったのが
惜しいところ。ただ、最後の花道を駕籠にのって引っ込むときの絶叫は 胸にズンとくるものが
ありました。
そういや、左足の中指と薬指に包帯?のようなものを巻いてたみたいですが、
お怪我でもしたのかな? 長丁場で出番の多い浅草。のどとあわせてお怪我にも
気をつけてくださいね~。
勘太郎さんは1部がお軽で2部が勘平。
お軽は 声がすばらしいんだけど、ただ、いかんせん 体格がごつい感じが・・・<(-_-;)
う~ 声がツボを得てるだけに惜しい!!
勘太郎さんの勘平は 私のイメージぴったりで 見ててしっくり来る感じがありました。
ただ、ところどころ、「うーん?」というところもあったんですが。
途中「うわ 勘三郎さんそっくりだー(^_^;)」と思うところがしばしば。
ところが終盤に差し掛かったら今度は吉右衛門さんに瓜二つ!
そんで、話し方は 橋之助さんに似てるんですよ~(^_^;)
見てて 「あー 民谷伊右衛門とか、「盟三五大切」の源五兵衛やってほしい~っ!(^^)!」
と 思っちゃいました。
勘太郎さん 昨年の勘三郎さんの襲名披露の時も感じましたが
今、とても伸び盛り・化け盛りで 見てて ほんと手ごたえを感じさせてくれますね~♪
あ、そういう意味では、七之助さんの勘平もなかなか 手ごたえがありましたよ♪
しかし、二人とも、後半は、声をものすごい声量で出してます。楽日まで、声もつのか?
とちょっと心配かも。
勘太郎さんの勘平は おかるとの別れで「まめに」と言った後、
グッとお軽を抱きなおすところが 効いてました。
たまたまだったかもしれませんが(^_^;)
それから、親父様の遺体が来て、そのあと原郷右衛門たちがくるまでに
勘平は 床に突っ伏しているんですが、その間に白塗りのお顔の眼のあたりに青みを入れ、
黒く眼張りも入れてるみたいなんです。
その青みの入れ方が、七之助さんはかなり青がはっきりわかるほど まぶたのあたりに
しっかり入れていたんですが、勘太郎さんは 顔の脇あたりにうっすらと。
個人的には勘太郎さんの青みの入れ方のほうが 自然な凄みが出て いいように感じました。
筋書きのインタビューによると、今回、七之助さんと勘太郎さんは、
二人一緒に、勘三郎さんから教わったそうです。
でも、その時勘三郎さんが「(二人に)同じ事を教えるけど(中略)
結果的に違うものになっていい」とおっしゃってたそうです。
確かに 手ごたえが違う勘平を 見せてもらえたと思いました。
お次は亀鶴さん
1部は定九郎、2部は千崎弥五郎。
定九郎はどうかな~と思いましたが、なかなか。声がいい感じでしたし
色悪の風情も出てました。
ただ、見比べになった2部の定九郎が獅童さんだったので、見た目はちょっと細い
感じがしてしまいました。
千崎弥五郎は 最後、瀕死の勘平と向き合うところで涙をグっとこらえている風情の
表情がとてもよかったのが印象的です。
続いて片方しか出てない人。
亀治郎さんは1部の千崎弥五郎。声に張りがありますねぇ~。
終盤、勘平に「儀理の親を殺してまで金子を調達しろといったかっ!」
(ちょっと台詞ちがうかも(^_^;)と 畳み掛けるところが 印象的。
そういや 亀治郎さんって、立役やると「猿之助さんの声というか口調に似てるなぁ」
と感じることが多いかも。
獅童さんは2部の斧定九郎。こちらはもうイメージぴったりというか
まんま 定九郎な感じの外見なんですが・・・うーん、なんかちょっと違和感?<(ーー;)
うまく言えないんですが・・・ん~時代味 みたいのがちょっと薄いのかな~?
続いて共通して同じ役で出てる人。
まずは 一文字屋お才と一緒に来る判人源六の源左衛門さん。
リズミカルといいましょうか、口当たりがいい感じで
特に最後の引っ込みのあたりが 「うーん いいなぁ♪」という感じがしました。
あ、源左衛門さん、筋書きのお着物姿のお写真も素敵でした♪
それから、やはりこのお芝居、おっかさんのおかやに いつも胸を打たれます。
今回のおかやは芝喜松さん。
特にお軽が去ってからのおかやに グッとくる思いをさせられました。
一文字屋お才の門之助さんは もう、これはこれで大丈夫という感じ。
原郷右衛門の男女蔵さんは 年長者の落ち着きというか、重さが感じられる郷右衛門でした。
あと、筋書き読んで知りました。瀧之さんが出てるじゃん!!
親父様の遺体を運んでくる木こり3人衆の3人目。狸(^_^;)の角兵衛。
でも、12月みたいな狸じゃないですよ~ ちゃんと人間ですよ~。
・その他
●今回見ていて気がついたのは 物を投げて片付ける場面が多いこと。
①定九郎が撃たれた時、朱鞘の刀を 藪に
②勘平が親父様の遺体に取りすがるおかやを前に がけっぷちな精神状態で、
お才の座ってたござを じりじり丸めて 部屋の隅に
③同じく勘平が腹切の時、血染めのさらしを隠してた白布を
ちなみに、最後の白布は おかやがすばやく回収。その後、勘平を支えるように
勘平の背後に回るんですが、ここで、有名な「色にふけったばっかりに」で
勘平が左手で頬になすりつける血を 左手の指に仕込んでいると思われます。
●最初の場面で 千崎弥五郎の持ってる提灯のあかりが なんか絶え間なく
チラチラ チラチラしてたんで、「あれは電機仕掛けなのかな~」と思ったら
本火でした。背景の黒幕で白い煙がモクモクと出てるのが見えました。
・花道度:うーん 中かな
弥五郎の出、勘平のひっこみ、親父の出、
定九郎の引っ込みかけ(七三にて傘をさして決まるところあり)、
いのしし登場♪ 勘平の出(七三にて鉄砲1発)、
勘平のひっこみかけ、財布をもった勘平の引っ込み
勘平とお軽を載せたかごの衝突+押し戻し、お軽 絶叫の引っ込み、
親父の遺体と3人の木こりの出、木こりのひっこみ
弥五郎・郷右衛門の出
回数は結構ありますね~。
◆蜘蛛絲梓弦
鬼退治で有名な源の頼光が 物の怪による病で臥せっているため
宿直についた 坂田金時と碓井貞光。
そこに訪ねてきては頼光の寝所に近づこうとする怪しい人々。
という筋立ての変化舞踊です。
この「怪しい人々」を 亀治郎さんが6役早変わりでお1人で勤めます。
源頼光は 勘太郎さん。
赤っ面の坂田金時が 七之助さん。
白塗りのいい男が 獅童さん。
・・・七之助さんと獅童さん、役 逆じゃないのかな~ と思ってしまいました。(^_^;)
七之助さんの赤っ面は なんか 衣装に埋もれてるような・・・
ちょっと線が細い感じを受けてしまいます。
しかし、この坂田金時、衣装が面白い。黒地の着物の袖に、金で「金」と言う文字を
でかでかと(^_^;)
亀治郎さんは きもちよさそ~に 何度も何度も蜘蛛の糸を撒き散らしては
姿を消します。うーん 後見さん泣かせな演目かも(^_^;)
イヤホンガイドによると 蜘蛛の糸は作成者薄で 値段も上がってきてるとか。
うーん このお芝居、衣装もセットも金かかってそうだし、金かかってるかも(^_^;)
そういえば、亀治郎さんって、笑顔が効果的になる場合と、
どうにもコワイ感じがしてしまうことがある。
「NINAGAWA 十二夜」の時なんかは前者。今回は・・・どちらかというと後者かな(^_^;)
あ、でも傾城と番頭新造は とてもきれいでした♪
しかし、筋書きで亀治郎さんが言ってますが、スッポンもセリもない この浅草公会堂で
アレだけの早変わりをやってのけるってことは たしかにすごいことですよね。
あ、あと 場面転換のところで使った黒地に蜘蛛の巣と紅葉を散らした幕がとてもきれいでした。
音楽について言うと 長唄と常磐津の掛け合い。
正面奥のひな壇に 伝左衛門さんの社中の鳴り物さんたちと 長唄連中。
上手の山台に常磐津連中がおります。
また 場面転換のとこで 上述の蜘蛛の巣幕の外での大薩摩もあり。
こんなところかな。
【1/8追記】
しまった 花道度の記載を忘れてました。
・花道度:高
亀治郎さんの 蜘蛛の糸ひっぱったまま引っ込み があります。
そこから 番頭新造に早変わり(ここが一番早さも変わり具合もすごかった)の出。
それから、頼光主従の引っ込みと出もあります。
ついでにもうひとつ
・最後の場面で 蜘蛛の糸バーゲンセール状態の繰り出しがありますが、
これは1階の客席前方まで 激しく飛んできます。
蜘蛛の糸に触れる貴重なチャンス!
残念ながら 時間の都合で1部の「鳴神」はパス。
◆座席:3階前方
忠臣蔵 五・六段目を2回と 亀治郎さん舞踊「蜘蛛絲梓弦 」を見てまいりました。
◆忠臣蔵 五・六段目
鉄砲渡しと勘平腹切です。
・配役
役名 | 1部配役 | 2部配役 |
早野勘平 | 中村七之助 | 中村勘太郎 |
女房おかる | 中村勘太郎 | 中村七之助 |
斧定九郎 | 中村亀鶴 | 中村獅童 |
判人源六 | 中村源左衛門 | |
千崎弥五郎 | 市川亀治郎 | 中村亀鶴 |
原郷右衛門 | 市川男女蔵 | |
一文字屋お才 | 市川門之助 | |
母 おかや | 中村芝喜松 |
・役者
役者さんごとに行きます。
まずは1・2部で役が違う役者さんから。
トップは七之助さん。
1部の勘平は やっぱり、イマイチ私のイメージの勘平ではない感じです。
でも、本当の勘平のイメージは 七之助さんのような優男系といいますか、
かなり繊細な感じの人なのかもしれません。
最初は違和感が先に立ちましたし、時々 高く抜ける声で女性のように感じちゃうところもありましたが、
終盤の悲壮感というか、絶望感というか、ヤケバチ状態は目をひきつけるものがあり
「おっ」と思わせていただきました。
2部のお軽は 視覚的には勘太郎さんより 七之助さんの方がしっくりくるのですが、
かなり勘平で声を大きく張り上げまくったあとだけに、声の方の調子がいまいちだったのが
惜しいところ。ただ、最後の花道を駕籠にのって引っ込むときの絶叫は 胸にズンとくるものが
ありました。
そういや、左足の中指と薬指に包帯?のようなものを巻いてたみたいですが、
お怪我でもしたのかな? 長丁場で出番の多い浅草。のどとあわせてお怪我にも
気をつけてくださいね~。
勘太郎さんは1部がお軽で2部が勘平。
お軽は 声がすばらしいんだけど、ただ、いかんせん 体格がごつい感じが・・・<(-_-;)
う~ 声がツボを得てるだけに惜しい!!
勘太郎さんの勘平は 私のイメージぴったりで 見ててしっくり来る感じがありました。
ただ、ところどころ、「うーん?」というところもあったんですが。
途中「うわ 勘三郎さんそっくりだー(^_^;)」と思うところがしばしば。
ところが終盤に差し掛かったら今度は吉右衛門さんに瓜二つ!
そんで、話し方は 橋之助さんに似てるんですよ~(^_^;)
見てて 「あー 民谷伊右衛門とか、「盟三五大切」の源五兵衛やってほしい~っ!(^^)!」
と 思っちゃいました。
勘太郎さん 昨年の勘三郎さんの襲名披露の時も感じましたが
今、とても伸び盛り・化け盛りで 見てて ほんと手ごたえを感じさせてくれますね~♪
あ、そういう意味では、七之助さんの勘平もなかなか 手ごたえがありましたよ♪
しかし、二人とも、後半は、声をものすごい声量で出してます。楽日まで、声もつのか?
とちょっと心配かも。
勘太郎さんの勘平は おかるとの別れで「まめに」と言った後、
グッとお軽を抱きなおすところが 効いてました。
たまたまだったかもしれませんが(^_^;)
それから、親父様の遺体が来て、そのあと原郷右衛門たちがくるまでに
勘平は 床に突っ伏しているんですが、その間に白塗りのお顔の眼のあたりに青みを入れ、
黒く眼張りも入れてるみたいなんです。
その青みの入れ方が、七之助さんはかなり青がはっきりわかるほど まぶたのあたりに
しっかり入れていたんですが、勘太郎さんは 顔の脇あたりにうっすらと。
個人的には勘太郎さんの青みの入れ方のほうが 自然な凄みが出て いいように感じました。
筋書きのインタビューによると、今回、七之助さんと勘太郎さんは、
二人一緒に、勘三郎さんから教わったそうです。
でも、その時勘三郎さんが「(二人に)同じ事を教えるけど(中略)
結果的に違うものになっていい」とおっしゃってたそうです。
確かに 手ごたえが違う勘平を 見せてもらえたと思いました。
お次は亀鶴さん
1部は定九郎、2部は千崎弥五郎。
定九郎はどうかな~と思いましたが、なかなか。声がいい感じでしたし
色悪の風情も出てました。
ただ、見比べになった2部の定九郎が獅童さんだったので、見た目はちょっと細い
感じがしてしまいました。
千崎弥五郎は 最後、瀕死の勘平と向き合うところで涙をグっとこらえている風情の
表情がとてもよかったのが印象的です。
続いて片方しか出てない人。
亀治郎さんは1部の千崎弥五郎。声に張りがありますねぇ~。
終盤、勘平に「儀理の親を殺してまで金子を調達しろといったかっ!」
(ちょっと台詞ちがうかも(^_^;)と 畳み掛けるところが 印象的。
そういや 亀治郎さんって、立役やると「猿之助さんの声というか口調に似てるなぁ」
と感じることが多いかも。
獅童さんは2部の斧定九郎。こちらはもうイメージぴったりというか
まんま 定九郎な感じの外見なんですが・・・うーん、なんかちょっと違和感?<(ーー;)
うまく言えないんですが・・・ん~時代味 みたいのがちょっと薄いのかな~?
続いて共通して同じ役で出てる人。
まずは 一文字屋お才と一緒に来る判人源六の源左衛門さん。
リズミカルといいましょうか、口当たりがいい感じで
特に最後の引っ込みのあたりが 「うーん いいなぁ♪」という感じがしました。
あ、源左衛門さん、筋書きのお着物姿のお写真も素敵でした♪
それから、やはりこのお芝居、おっかさんのおかやに いつも胸を打たれます。
今回のおかやは芝喜松さん。
特にお軽が去ってからのおかやに グッとくる思いをさせられました。
一文字屋お才の門之助さんは もう、これはこれで大丈夫という感じ。
原郷右衛門の男女蔵さんは 年長者の落ち着きというか、重さが感じられる郷右衛門でした。
あと、筋書き読んで知りました。瀧之さんが出てるじゃん!!
親父様の遺体を運んでくる木こり3人衆の3人目。狸(^_^;)の角兵衛。
でも、12月みたいな狸じゃないですよ~ ちゃんと人間ですよ~。
・その他
●今回見ていて気がついたのは 物を投げて片付ける場面が多いこと。
①定九郎が撃たれた時、朱鞘の刀を 藪に
②勘平が親父様の遺体に取りすがるおかやを前に がけっぷちな精神状態で、
お才の座ってたござを じりじり丸めて 部屋の隅に
③同じく勘平が腹切の時、血染めのさらしを隠してた白布を
ちなみに、最後の白布は おかやがすばやく回収。その後、勘平を支えるように
勘平の背後に回るんですが、ここで、有名な「色にふけったばっかりに」で
勘平が左手で頬になすりつける血を 左手の指に仕込んでいると思われます。
●最初の場面で 千崎弥五郎の持ってる提灯のあかりが なんか絶え間なく
チラチラ チラチラしてたんで、「あれは電機仕掛けなのかな~」と思ったら
本火でした。背景の黒幕で白い煙がモクモクと出てるのが見えました。
・花道度:うーん 中かな
弥五郎の出、勘平のひっこみ、親父の出、
定九郎の引っ込みかけ(七三にて傘をさして決まるところあり)、
いのしし登場♪ 勘平の出(七三にて鉄砲1発)、
勘平のひっこみかけ、財布をもった勘平の引っ込み
勘平とお軽を載せたかごの衝突+押し戻し、お軽 絶叫の引っ込み、
親父の遺体と3人の木こりの出、木こりのひっこみ
弥五郎・郷右衛門の出
回数は結構ありますね~。
◆蜘蛛絲梓弦
鬼退治で有名な源の頼光が 物の怪による病で臥せっているため
宿直についた 坂田金時と碓井貞光。
そこに訪ねてきては頼光の寝所に近づこうとする怪しい人々。
という筋立ての変化舞踊です。
この「怪しい人々」を 亀治郎さんが6役早変わりでお1人で勤めます。
源頼光は 勘太郎さん。
赤っ面の坂田金時が 七之助さん。
白塗りのいい男が 獅童さん。
・・・七之助さんと獅童さん、役 逆じゃないのかな~ と思ってしまいました。(^_^;)
七之助さんの赤っ面は なんか 衣装に埋もれてるような・・・
ちょっと線が細い感じを受けてしまいます。
しかし、この坂田金時、衣装が面白い。黒地の着物の袖に、金で「金」と言う文字を
でかでかと(^_^;)
亀治郎さんは きもちよさそ~に 何度も何度も蜘蛛の糸を撒き散らしては
姿を消します。うーん 後見さん泣かせな演目かも(^_^;)
イヤホンガイドによると 蜘蛛の糸は作成者薄で 値段も上がってきてるとか。
うーん このお芝居、衣装もセットも金かかってそうだし、金かかってるかも(^_^;)
そういえば、亀治郎さんって、笑顔が効果的になる場合と、
どうにもコワイ感じがしてしまうことがある。
「NINAGAWA 十二夜」の時なんかは前者。今回は・・・どちらかというと後者かな(^_^;)
あ、でも傾城と番頭新造は とてもきれいでした♪
しかし、筋書きで亀治郎さんが言ってますが、スッポンもセリもない この浅草公会堂で
アレだけの早変わりをやってのけるってことは たしかにすごいことですよね。
あ、あと 場面転換のところで使った黒地に蜘蛛の巣と紅葉を散らした幕がとてもきれいでした。
音楽について言うと 長唄と常磐津の掛け合い。
正面奥のひな壇に 伝左衛門さんの社中の鳴り物さんたちと 長唄連中。
上手の山台に常磐津連中がおります。
また 場面転換のとこで 上述の蜘蛛の巣幕の外での大薩摩もあり。
こんなところかな。
【1/8追記】
しまった 花道度の記載を忘れてました。
・花道度:高
亀治郎さんの 蜘蛛の糸ひっぱったまま引っ込み があります。
そこから 番頭新造に早変わり(ここが一番早さも変わり具合もすごかった)の出。
それから、頼光主従の引っ込みと出もあります。
ついでにもうひとつ
・最後の場面で 蜘蛛の糸バーゲンセール状態の繰り出しがありますが、
これは1階の客席前方まで 激しく飛んできます。
蜘蛛の糸に触れる貴重なチャンス!