
● ほめ言葉が威力を発揮するのはなぜ
コミュニケーションを、何をねらってコミュニケーションするのか、という観点から分けてみると、
一つは、カウンセリング場面でのそれのように、気持ちに対して働きかけるもの、2つは、説明場面でのそれのように、頭の中の知識に対して働きかけるもの、
3つは、指示場面でのそれのように、振る舞いに対して働きかけるものの3種類があることに気がつきます。
ほめ言葉が威力を発揮するのは、言うまでもなく、この中で、気持ちと振る舞いに対して働きかけるコミュニケーションの場合です。
どうしてこうした場合に、ほめ言葉は威力を発揮するのでしょうか。
これに適切に答えるのは、なかなか難しいのですが、こんな説明ではどうでしょうか。
たとえば、夏休みの作品を先生に提出したとします。
先生から「すばらしい」というほめ言葉があなたに投げかけられとき、そのときその場にあるもの、あるいは心の動き、状態を考えみてください。
先生がいます。先生の笑顔があります。ほめられた作品があります。ほめられてうれしいあなたの気持ちもあります。周囲の仲間の賞賛の笑顔もあります。
「すばらしい」というほめ言葉がこうした多彩な場と結びついているはずです。こうした結びつきをこれまでたくさん経験してきているはずです。これが、ほめ言葉の学習になります。
ほめ言葉の意味がわかるのは、そして、ほめ言葉が、うれしい気持ちと結びついて威力を発揮するのは、こうした学習の賜物なのです。
いかがでしょうか。納得してもらえたでしょうか。
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