平尾バプテスト教会の礼拝説教

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会での、日曜日の礼拝説教を載せています。

2018年11月11日 貧しい人々へのよい知らせ

2019-02-12 17:28:44 | 2018年
 イザヤ書61章の冒頭は、第三イザヤの召命に関する記述です。「主はわたしに油を注ぎ、主なる神の霊がわたしをとらえた。わたしを遣わして貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心を包み、捕らわれた人には自由を、つながれている人には解放を告知させるために」。貧しい人々がおかれている状況は、56章で説明したとおりです。  エルサレムに捕囚を解かれて帰ってきた人々を待っていたのは、苛酷な現実でした。エルサレムに残された人々は抑留された人々の土地を自分たちのものにしておりました。また、都エルサレムには、異邦人たちもが住むようになっておりました。神殿再建を夢見て帰還したのですが、かつてのような神殿とはいかず、それは粗末なものとなりました。希望があちこちで潰えていくのでした。そうしたなかで、第三イザヤは、神様からの召命を得たのです。いったい何を告げ知らせることが、彼らの励ましや勇気になったのでしょうか。彼らは多くのことに打ちひしがれておりました。彼らにとって良い知らせとは何でしょうか。  それは、すべての囚われから完全に解放されるということ、落胆した思いは慰められるということ、廃虚の町々、代々の荒廃の跡をさえ、建て直すことができるということ、異邦人たちが、あなたがたのために働いてくれるということ、貧しい者が主の祭司と呼ばれ、神に仕える者とされるということ、これまで人の倍も恥辱を受けてきたけれど、これからは二倍の豊かさと永遠の喜びを得られるようになるということ、神様が、とこしえの契約を結んでくれるということ、貧しい人々は主の祝福を受けた一族と呼ばれるようになるということ、そして、最後には「わたしは主によって喜び楽しみ、わたしの魂はわたしの神にあって喜び躍る。  ・・大地が草の芽を萌え出でさせ、園が蒔かれた種を芽生えさせるように、・・恵みと栄誉を芽生えさせてくださる」とあります。 . . . 本文を読む