創世記27章1~29節
神のくださる幸せ
イサクには、双子の息子たちがいました。兄エサウと弟ヤコブです。母リベカは、二人が胎内にいるときに、神様から「兄が弟に仕えるようになる」との御告げを受けました。そして、二人は、成長して、「エサウは、巧みな狩人で野の人となったが、ヤコブは穏やかな人で天幕の周りで働くのを常とした」とあります。父イサクはエサウを愛しました。それはイサクが、「狩の獲物 . . . 本文を読む
創世記26章15~25節
平和の人
アブラハム、イサク、ヤコブといったいわゆる族長と言われる人々のうち、イサクほど影の薄い人もいません。イサクについての記述は、アブラハムや息子のヤコブと比べても極端に少ないのです。しかし、この3人のうち、彼は実に争いを好まない、平和の人でした。
自分の息子にイサクと名付けているキリスト者は、結構多いことに気づくでしょう。それは、日本名にしても、一 . . . 本文を読む
創世記22章1~19節
主の山に備えあり
アブラハムは、信仰の父と言われている人物です。彼の信仰の頂点とでも言うべきものは、妻サラとの間に生まれた息子イサクの奉献(神に献げる)の物語です。イサクその人は、アブラハムが100歳、妻サラが90歳のときに生まれた独り子でした。
先に、奴隷ハガルとの間にイシュマエルという子どもをアブラハムは授かっていましたが、神様は、イシュマエルではなく . . . 本文を読む
創世記18章16~33節
神への訴えと信仰
二人の御使いと主は、アブラハムのところに来て、来年の今ごろには、サラに男の子が生まれているでしょう、と告げられます。そして、アブラハムのところを彼らは去り、ソドムの町の見える丘までやってきました。そこで、主は、「わたしが行おうとしていることをアブアラハムに隠す必要があろうか」と言われて、これから、ソドムとゴモラの町に降って行って、彼らの行い . . . 本文を読む
創世記15章1~6節
現実から信仰へ
聖書を読むときには、当時としては、そのように表現するしかなかったり、価値あるものとして当然のように言われていた時代状況があったということを踏えておかねばなりません。と同時に、こうした旧約聖書を学ぶときには、それに加えて、新約聖書ではそのことはどのように訂正されたかとか、変更になっているかまでを考えねばなりません。
例えば、旧約聖書には、食物 . . . 本文を読む
創世記12章1~9節
主の言葉に従って旅立つ
アブラム(アブラハム)が登場する前の創世記のいくつかの物語は、どれをとっても興味深いものばかりです。そして、それらの物語に共通していることは何かというと、神様から愛されているということを信じられなかった、神様を信頼できなかった者たちのお話になっているのではないかということなのです。
アダムとエバは、エバがヘビの誘惑によって、神様がそれを食 . . . 本文を読む
マルコ福音書15章33~41節
イエス様の絶叫により
イエス様が十字架につけられている場面です。イエス様は、私たちに模範を示されました。死に方においても、ある意味ではそうだったのではないでしょうか。日本には、古来武士道というものがあります。いかに死ぬか、武士道とは、死ぬことと見つけたり、そのような言葉もあります。忠義を尽くし、或いは、名誉のために、死ぬことさえ辞さない。これこそ、武士に . . . 本文を読む
マルコ14章3~9節
優先すべきこと
イエス様は、ベタニヤ村のシモンの家で食事をされていました。わざわざ、重い皮膚病の人シモン、という説明をしております。シモンというのは、弟子のペトロのもともとの名前もシモンですから、同じ名前の人々が、当時はたくさんいたということはわかります。その違いを示すために、だれだれの子の、だれだれの息子の、そして、ちょっと有名になればどこそこ出身の、ですから . . . 本文を読む
マルコ福音書1章1~11節
ホサナ -私たちに救いを-
イエス様一行は、いよいよエルサレムへ入っていきます。エルサレムは、神殿があり、ヘロデ王の宮殿があり、ローマ総督ピラトの官邸のある場所で、いわゆる都でありました。そして、そこにはイエス様の十字架が立てられることになるゴルゴタの丘もありました。エルサレムは、権力と繁栄の象徴のようなところでした。そして、イエス様にとっては、苦難が待ち受 . . . 本文を読む
マルコ福音書10章46~52節
あなたの信仰があなたを救った
このお話は、マルコによる福音書ではイエス様のなさる最後の癒やし物語です。盲人だったバルティマイという人の目が見えるようになったのです。バルティマイというのは、ティマイの息子という意味です。癒やされた人の中には、名の残っている人もおれば、無名の人もいます。その差はどこにあるのか、わかりませんが、後になって、イエス様のことを盛んに証 . . . 本文を読む