迷歩録 名人

　　　　　　冷たさや　　真白き台地　　霜の朝


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　　朝冷えが厳しい南九州、台地は霜で覆われ、何もかも真っ白となっている。冬野菜の白菜もキャベツも大根も

　　　　霜に覆われ萎れてしまっている。それでも太陽が顔を出し霜がなくなる頃には、嘘のように元気となり青々とした

　　　　葉っぱを太陽に向けて広げる。なんとも生命力は触れる瞬間でもある。植物は秘めたる力を持って、いつの時期も、

　　　　平常心で育ち続ける。平常心こそが名人と言われる人々の心理、平常心を保ち続け、物事を成し遂げる人こそが名人

　　　　自分が目指す名人を目指したいものである。