一筆啓上せしめ候3 一筆書きはお得!

2023年06月07日 | 日記・エッセイ・コラム
 一筆書きは楽しいだけではありません。
 JR本州3社の運賃は、営業キロ数300キロまでは、1キロあたり16.20円、301キロ~600キロで12.85円、601キロ以上は7.05円と逓減されますが、遠距離逓減制を利用するためには、同じ駅や同じ区間を2度通ってはいけないというルールがあります。同じ駅、同じ区間に入った時点で、そこを起点に再計算されますので、一筆書き乗車券はたいへんお得なわけです。また営業キロを100キロを超えると、経路を逆戻りしない限り何度でも途中下車できますし、切符の有効期限も200キロまで2日、400キロまで3日、600キロまで4日・・・1,800キロまで10日と、200キロごとに1日延びます。
 今回の場合、
 目黒(東京山手線内)→郡山は230.3キロ・4,070円、
 郡山→水戸142.4キロ・2,640円、
 水戸→目黒(東京山手線内)132キロ・2,310円、計9,020円の区間が、
 一筆書き乗車券を買うと、目黒(東京山手線内)→目黒(東京山手線内)490.1キロ・8,030円となり、約1,000円も安くなるのです!
 さて、目黒(東京山手線内)から水戸を素直に特急で往復した場合は2,310円+特急料金1,580円=4,290円、往復で9,580円、
 一筆書きルートは上記の乗車券8,030円+東北新幹線特急料金3,770円+常磐線特急料金1,580円=13,380円、となりますが、
 これを乗車している時間(目黒⇔東京は除く)で割ってみると
 東京⇔水戸往復は1時間13分×2=2時間26分なので、9,580円÷146分=65.62円/分、
 今回の一筆書きルートは、東京→郡山1時間17分+郡山→水戸4時間12分+水戸→東京1時間13分=6時間42分、13,380円÷402分=33.28円/分で、なんと半額になるのです!?