これまでに、患者さんをお願いした主な施設

2005年11月30日 | 日記・エッセイ・コラム
 先生のところはどこの病院に紹介してくれるのか、というご質問をよく受けます。
 紹介先探しも腕のうちとおもい、信頼してお願いできる施設をご紹介でできるよう、人脈を大事にしています。
 一つの病院に偏ることなく、疾患に対する専門性を重視し、信頼のできる施設を責任持ってご紹介しています。
 ちなみに、これまでに患者さんを受け入れてもらった主な病院は、
 国立がんセンター中央病院、国立病院東京医療センター、虎ノ門病院、NTT東日本関東病院(旧関東逓信病院)、東邦大学病院(大森・大橋)、東京共済病院、厚生中央病院、昭和大学病院、三宿病院、東京大学病院、日赤医療センター、都立広尾病院、日本大学板橋病院、慶応大学病院、国立成育医療センター、松島病院大腸肛門病センター
 です。






インフルエンザ予防接種のご予約はお早めに

2005年11月28日 | 日記・エッセイ・コラム
 インフルエンザのワクチンのストックが少なくなってまいりました。
 問屋さんの在庫もすでに底をついているようですが、2年前の教訓から、マスコミも報道を控えているようです。
 ワクチンは増産できないので、今ある在庫がなくなれば再入荷できないとおもいます。
 当院では、すでにご予約いただいている方と、小学生以下の方の2回目接種分は確保してありますが、新規の予約はストックがなくなり次第、受け付けを終了いたします。
 接種がお済みでない方は、お早目にご予約ください。
 ご予約いただいても、ご来院されない方や、お子さんで4週間を大幅に過ぎても2回目の接種にいらっしゃらない場合には、お取り置きできない場合もありますので、ご了承ください。

 万が一、全国的な品不足になった場合、早い者勝ちをあおるようなことはしたくないので、高齢者と子ども、お仕事で外国に出かけなくてはならない方を優先させていただくことになるとおもいます。
 高齢者の場合インフルエンザによる死亡率が高いこと、子どもは脳症の併発の可能性が高いこと、海外から国内に感染を拡大させないことが社会的に重要だからです。
 ご協力をお願いいたします。


ぷち断酒宣言

2005年11月24日 | 日記・エッセイ・コラム
 仲間内で飲み会をやって、誰かが遅れて来る毎に乾杯をして、3度目のグラスをあけたところまでは覚えているのですが、気がついたら朝、お店の人に起こされて、あわてて診療所に戻りました。
 記憶がなくなったふりをしたことはありますが、本当に記憶がなくなってしまうことはなかったはずの私。
 悲しいくらいお酒に弱くなってしまいました。
 診療が少し忙しくなったり、大学の教室で主催する学会が続いたり、依頼原稿の締め切りが重なったりで、疲労でお酒がまわりやすくなってはいるのですが、それ以上に年をとって、バッカスに見放されてしまったようです。
 何よりも仕事に支障をきたしてはいけないので、当分のあいだ断酒してみることにしました。
 これまでも何度か断酒宣言していますが、今回は結構本気です。
 遠足のおやつのバナナみたいに、ビールはお酒に含まれません、みたいなことは言いません、今のところ。



復活の日

2005年11月21日 | 日記・エッセイ・コラム
 目が覚めるともう1時半でした。
 あわててテレビをつけると、軽快に走っている姿が映りました。
 実況で、トップ集団の3人の中にいることがわかり安心。
 両腕を腰の前で小さく振る、あの懐かしいランニングフォーム、
 高橋尚子選手は、国民の期待を背負って走っています。
 突然、先頭グループの3人の中から彼女は飛び出しました。
 パジャマのままテレビの前に寝転がっていた私も座りなおしました。
 高橋尚子選手は2年前の同じレースでの敗北をきっかけに、マラソンの表舞台からずるずると落ちていきました。
 アテネオリンピックでは同じ日本人の野口みずき選手が優勝しましたが、それでも高橋尚子のいない女子マラソンに物足りないおもいを感じた人は私だけではないはず。
 その彼女が今復活して、走っています。
 右足のテーピング、つやのない皮膚、かつての高橋尚子ではありません。
 2年前までは、圧倒的に強く、何の心配もなく彼女の横顔をみつめていることができましたが、今は急に痛みで足が止まってしまうのではないかと気が気ではありません。
 実況のアナウンサーは高橋尚子の復活を連呼しています。
 でも国立競技場に入ってからも、私の不安はぬぐいされません。
 トラックの最終コーナーで、彼女はスタンドに右腕を突き出した。
 そして、何度も見せてくれた両手を挙げたガッツポーズで、ゴールイン。
 安心した、そしてうれしかった。
 ゴールしたあともしっかりとした足取りで、苦しい表情もせずに笑顔を振りまく、私が尊敬してやまない高橋尚子選手がそこにいました。
 表情のアップでは目尻の皺が目立ちました。
 33歳、苦労したんだね。
 優勝インタビューで彼女は、感謝の気持ち、目標を持って生きることの大切さ、どんな状況でも希望を捨てないこと、そして一日24時間はみんな同じ、どう使うかが大事であると、まるで校長先生のお話のように説きました。
 強い視線、はっきりとした口調に、おそ起きパジャマのまま寝転がっていた私は、いたたまれなくなってしまいました。
 頑張らなくちゃ。
 



インフルエンザワクチンの適正価格は?

2005年11月19日 | 日記・エッセイ・コラム
 マスコミの報道の影響もあってか、インフルエンザの予防接種を受ける患者さんが多くなっています。
 インフルエンザ予防接種は自由診療なので、価格は医療機関が独自に決めることができます。医師会などで一律の取り決めをしたりすると、独占禁止法に触れます。
 3年前のワクチン不足のときには20000円というところもありましが、今年は安定供給されていて、新聞によると標準が1回3000円、安いところでは1500円というのもあるそうです。 
 接種料金はワクチンの納入価+使い捨ての注射器と針の値段+技術料できまります。
 ワクチンはどのメーカーのものでも、まとめ買いしても値段はほとんど変わらないし、注射器と針は大量購入でコストダウンできますが、高が知れています。したがって技術料をいくらに設定するかが値段の差になるわけです。
 1500円だとほとんど技術料はなし、原価ぎりぎりです。
 そこから考えると当院の2500円は技術料1000円ぐらいということになり、安いほうのようです。
 ただし当院の場合は小学生以下の子どもが2回接種しても同じ値段(2回目は無料ということ)、にしています。
 子どもの場合はワクチンの使用量が少ないので、原価ぎりぎりというところ。
 そんなわけで、当院には子どもさんがたくさん来院してくれています。
 当院としてもボランティアでそうしているわけではなくて、インフルエンザ予防接種をきっかけに当院を知ってもらって、何かの時にはご利用していただければ、というもくろんでいるわけです。
 その話しを、開業医では先輩の友人にしたら、ランチタイムの客はディナーには来ないんだよ、と笑われました。
 ちなみに彼のところは4000円。
 安くすると患者さんが殺到して、かかりつけの患者さんを待たせたりすることになるので、あえて高くしているというのがその理由。
 確かにこのところ当院の待ち時間は長くなってしまい、予防接種以外の患者さんにはご迷惑をお掛けしてしまっています。もう当院に愛想をつかしてしまった患者さんもいるかもしれません。そのデメリットは無視できません。
 それにうちで3人実施よりも、彼の1人のほうが利益が大きいのですから、常連さんを大切にして、多少高くても利用してもらえるなら、そちらのほうがいいのかもしれません。
 ものの値段を決めるのは難しいですね。